横暴な管理職をストライキで工場から放逐したぞ! 早川自転車工場争議―1928年の労働争議(読書メモ)
参照・協調会史料
横暴な管理職をストライキで工場から放逐したぞ! 早川自転車工場争議
ストライキ開始して5日、ここに親父を屈服せしめ、首切り魔毛虫の如き藤沢を放逐し凱歌をあげる
俺たちは勝った
俺達は闘争によっていかに強くなったかを教えられた
俺達は進む 全的解放への道へ
俺達は確信す 闘争によってのみ闘争的気魄を強固にすると
一月二十四日
早川工場争議団
東京一般労働組合江森支部
深川区猿江町の早川自転車工場の労働者27名は全員が自由聯合系東京一般労働組合に加盟し、横暴な組合敵視の管理職藤沢孝三郎の排斥を要求して全面ストライキを敢行した。
藤沢孝三郎はかねてより労働組合を敵視し、組合切り崩しを行ってきていた。1928年1月14日には組合員の一人を乱暴にも解雇してきた。1月19日、怒った27名は以下の要求を会社に叩きつけた。
一、藤沢を辞職させること
一、今後絶対に解雇をしないこと
一、争議中の日当を全額支給すること
一、争議費用は会社が負担すること
1928年1月19日、27名は全員でストライキに入った。
1月23日勝利した。
協約書
一、藤沢孝三郎を辞職させる
一、今後不当解雇はしない
一、争議中の日当を半額会社が支払う
一、争議費用金一封(百円)支給する
以上