「不均等待遇に反対!」を掲げる若い労働者
広東省・仏山の「富士康」で多数の労働者がストライキに決起
中国広東省にある富士康・フォックスコンの工場で、新たな賃金制度改悪に怒った多数の労働者が11月15日からストライキに入った。最近、台湾資本の富士康・フォックスコンは、OEM生産の過密な労働と軍隊式の管理などで、労働者の連続した自殺者が出ていることで有名になった。
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中国は労働者にストライキ権を認めていません。また、既存の労働組合(総工会)は国家権力機関の一部門となり、自由な労働者自身が下から組織する本来の労働組合も認めていません。
この間、頻発している中国各地の労働者のストライキが、自由な労働組合の結成を認めよ。既存の総工会による弾圧をやめよ。という要求をあげていると聞きます。
数年前、中国総工会の代表が来日した歓迎の集会で、日本側から幾つかの労組代表が歓迎挨拶を行いました。その一人の東部労組の石川副委員長が「中国労働者にストライキ権を認めるべきだ」と真正面から発言・質問しましたが、総工会代表は答えませんでした。今ならばどう答えるでしょうか。
労働者に自由を与えよ。要求を堂々と表現する自由、団結する自由、ストライキを行う自由、経営側・政府側と交渉する自由・・・・これら全ての自由を手にする自由を与えよ。
私は、ストライキに立ち上がった中国の労働者の要求とたたかいを断固として支持します。と同時に「自由」社会であるはずの日本の労働者は、果たしてこれら「自由」を手にしているのかと思います。スト権のない中国でストライキが頻発しているのに、スト権があるはずの「自由」な日本で、今、大掛かりなストライキは皆無です。不満が無いからストライキが起きないのだとうそぶく経営者や御用学者のうそと欺瞞は<シリーズ職場のいじめ>が今の日本の多くの職場が「自由」ではなく、むしろ「恐怖」で支配されていることを赤裸々に示しています。名ばかり労組、御用組合、二組の存在も「総工会」のイメージと重なります。
本当の意味の自由、要求を堂々と表現する自由、団結する自由、ストライキを行う自由、経営側・政府側と交渉する自由・・・・この自由を私たち日本の労働者も自らの努力と苦労で、絶対に獲得しなければなりません。「自由」は「恐怖」に必ず勝ちます。
中国や韓国そしてフランス・イギリス・・・・・南米の労働者民衆にこそ習わなければと、<シリーズ職場のいじめ>をまとめながらつくづく思いました。
労働者は本当の自由を獲得しよう!