同一問題の回答率なら上を目指そう
普通と言う曖昧な幅の中で
他人から見た自分の位置を
どうとらえるべきなのか
何処を基準に居場所を決めるのか
思い込みでも自己満足でも
これが最高ここが一番と
知らない自分だけが足元を見る
言い訳だけが次々と浮かび
羨む心をなだめてくれる
本音の周りをキレイに飾り
見た目だけの優しさにすがる
たった一日やっと一日
けれど止まったことのない一日
あのねの続きを聞いてくれるなら
思いっきりピュアな心で
言いたい事も聞きたい事も忘れて
ただここにいるだけでいい
風のうわさも長すぎる尾ひれも
過ぎてしまえば笑い話に変えて
よどんだ水流なら泳ぎ切ればいい
待つこともなく次の風は吹き
雲の涙で水底まで洗い流してくれる
何度でも繰り返し輝きは増すのだから
あのねの続きが気になったなら
思いっきりピュアな笑顔で
こっちを見て首をかしげて
ただそこにいるだけでいい
広くて小さな世界にも
やさしい春の風が吹く
無限の広さに逆らわず
動きながら四季を見る
流れの中で時を知る
同じ景色の中でさえ
雨風受けて木々が立つ
大地の動きで花も咲く
大きすぎる星の上
鼓動の速さで時を見る
光年の距離で宙を知る
放たれた言葉は
そのまま真っ直ぐに届いても
意味を変え色を付け
時には鋭さを増して突き刺さる
良かれと思ってお前のために
大人になれよ普通じゃない
まともより上を行った気分で
したり顔の教えが行き交う
そんな言葉がシャワーのように
しっかり濡らすだけならいいけれど
汚れを落とし清めを受けて
身も心も美しい生き物に変わるのか
ひとつ目の先端で破れたら
ため込み育んだ年月も流れ出す
何度でも新たな袋を繕いながら
今までの自分も一緒に詰め込む
相手の反応を見越したうえで
言ってしまうやってしまう
途中で胸がチクッとしても
一緒に押し出してしまうまで
泣き出した子供のように
止められない止まらない
最大級の小さな理由が
あふれ出して空っぽになるまで
雨上がりの雲が溶け出し
太陽の光で色を変える
見えないはずの透明な心に
空の青さが満たすまで