センサリーアウェアネス

2014-10-27 00:05:23 | 日記
『センサリーアウェアネス──つながりに目覚めるワーク』が発売になった。センサリーアウェアネスは1970年代にドイツ人のシャーロット・セルバーによって始められた。日本での普及は弟子のジュディス・ウィーバー博士に託され、ジュディス女史は毎年日本を訪れる。現在、来日中で東京や京都でワークを行っている。

本書はシャーロットのワークの逐語録を整理、文章化したもので、分かりやすく、実践できるようにまとめられている。

センサリーアウェアネスは、ボディワークの基本とも言うべきもので、人の生き方、人の存在の意味をボディワークを通して学ぶものである。人が如何に、人と人との繋がりの中で、体との繋がりの中で、自然との繋がりの中で、さらに宇宙との繋がりの中で生き、生かされているかを教えてくれる。それも優しく。

実践する余裕がなくても、本書を読むだけで気づくところは多い。

ところで、ジュディス女史は1960年代、日本に3年ばかり滞在し、日本舞踊(藤間流)や能(宝生流)を学んだという。そこで小社から出版している、写真集『舞踊』、『舞幻』(舞人津村礼次郎・観世流、共に写真・森田拾史郎)を差し上げた。すると写真集を抱きかかえて喜んで下さったのには感激した。

23日(木)には東京・初台にある津村礼次郎師の稽古場に、ジュディス女史と今回のセンサリーアウェアネスの翻訳者で日本センサリーアウェアネス代表の齊藤由香さんと私の3人で訪問し、稽古を見せていただいた。

津村礼次郎師の親切な解説を聞き、さらに感激、来年9月は京都でのワークだけで東京でのワークは予定がないのだが、津村師が東京で公演するなら、京都から新幹線で駆けつけ能を鑑賞すると言っている。

日本の伝統芸能がこのように海外の人に喜んでいただけるのは、率直に言ってうれしいことだ。

来年も何とかみんなで、1日でよいからジュディス女史を東京に招請しワークショップをしたい。

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