65歳以上の高齢者の3人に1人が認知症かその予備群というデータもある。
できれば生涯認知症とは無縁のまま、人生の最後までハッキリと自分らしく
過ごしたいのは人類共通の願いだろう。
一方、少しでも早く対策をしていけば、認知機能の低下が起きない、あるいは非常に遅くなるというデータもある。
そんな中アルツハイマー病を特徴づける脳病変の一つ「老人斑」は、アミロイドβと呼ばれるタンパク質が蓄積することによって形成されることが明らかになっているそうだ。
「40代頃から記憶力を含めた認知機能の低下が始まる」
40~50歳の生活習慣が大きく関わることが判明してきたという。
脳に悪い暮らしを長く送っている人ほど早くボケが始まってしまう。ということだ。
脳にゴミが溜まってしまう原因については色々と研究されていたのだが、どうやら毎日の生活のあり方、つまり生活習慣が大きく影響しているということがわかってきた。
認知症を発症している人の脳表面にはびっしりと灰色のシミが浮いているそうだ。
このシミの正体がアミロイドβと呼ばれるたんぱく質。
病気の進行とともにこのシミも増えていく。
このアミロイドβは、認知症発症の何年前から溜まり始めるかご存じですか?
20年前から正常な状態の時からだそう。
たんぱく質がたまることで神経細胞が壊れていくことが原因の1つとされている。
常に体の中で炎症が起きていたり、脳の成長に欠かせない栄養が足りなかったり、日常的に毒となるものを摂取していたりする人は、どんどん脳がアミロイドβを作ってしまって、やがて認知症を発症してしまう可能性が高いという。
遺伝子検査によって可溶性のAβ42の低下が発症の「将来アルツハイマー病になるというリスクが明らかになったようだ。
その他に認知症の発症可能性の意外なものとして・・・。
●歯の手入れをあまりしない。
脳のシミから、歯周病菌であるジンジバリス菌の痕跡が確認されている。
認知症を予防するためにも、「できるだけ口の中を清潔に保つ」
さらに歯が少ない人ほど認知症になる傾向があるそうなので「自分の歯をできるだけ残す」という意識で日々を過ごすことが大切である。
●深夜までテレビを見て夜更かし。
睡眠は脳がアミロイドβを掃除するために必要な時間である。
つまりアミロイドβは、「私たちが起きている間に蓄積し、深い睡眠を取ることで除去される」
●浴室や台所がカビだらけ。
カビは湿度と栄養があればどこにでも増殖し、空気中から私たちの体に入ってくる。
免疫力が低下している状態だと、吸い込んだカビが脳で増殖してしまうということが起こり得る。
カビはマイコトキシンという毒素を出す。
このマイコトキシンは、体内では分解されずに残りる。
残ったマイコトキシンは全身を巡って脳にも到達する。
このとき脳はアミロイドβを出すことが分かっているようだ。
お風呂、キッチン、トイレ、結露しやすい壁や窓枠、冷蔵庫の中や自動製氷機、押入れの中など・・・。
マスクは湿度・温度ともにカビが発生しやすい条件が揃っている。
一度使ったら必ず捨てるか洗うかして、常に清潔なマスクを使うようにしたいものである。
認知症を引き起こす原因がわかってきたことで、認知症医療に関してもかなりの進展が見られている。
改めて早めの対策の大切さを知った。
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