人間のあらゆる醜さの根にあるもの

感情解放のワークの中で、抑圧されたエネルギーの解放のカギになる要素は、体感覚と呼吸によって意識を身体につなげることと、もうひとつは自身の本心、本当の欲求を表現することで、どちらも外すことのできない重要な要素です。

ワークの最初の部分で分離してしまった意識を身体に戻し、自身の気持ちを受け止めていくプロセスがある程度できたら、さらにそこから、当時に表現されなかった思いを吐き出していきます。

そのときは言うことが憚られて、または混乱してしまって言えなかったけれど、本当は相手にこんな風に言ってやりたかったというような、言えないままになっている思いを、イメージの中で相手を呼んで来て、相手に向かって言うのです。

すると、たとえイメージワークと言えども、言えたということで胸につかえていた重石が降りてホッとする感じがあるでしょう。また、言葉を伝えられたときの相手の表情もチェックします。相手はどんな表情をし、何と言ってきたでしょうか。

相手が思いもしないような反応を示すこともよくあり、解放に向けて、次に何をしたら良いかの指針を得る意味もあるので、言いっ放しにしないようにしましょう。

あなたがそんな風に言ってくるとは思っていなかったようで、とても驚いた様子だとか、悲しい表情をしているとか、怒っている、ショックを受けているようだなどなど。

その様子を見て、あなたはどんな風に感じたのか。まずその気持ちを身体とともにしっかり受け止めます。命の呼吸をしながら感じて行くと、動揺もやがて少しずつ落ち着いてくるでしょう。そうしたら、次に相手の意識の中に入って相手の視点から、今その人はどんな気持ちになっているのかを見るのです。

その人もまた、様々な気持ちが浮上して苦しんだり辛かったりしているでしょう。その気持ちを、その人の身体の中で受け止めていきます。

ワークの中で、便宜上意識は相手の中に居て、相手の感情を受け止めているわけですが、実はそれはあなた自身の中に在る感情を受け止めているのと同じことです。鏡の法則を通して、あなたは自身の中に在る受け止められない気持ちを、相手に投影してストーリーを体験しているからです。

あなたが拒絶している感情ほど、鏡とする相手の態度も固く頑ななものになっているでしょう。

ワークであなたが相手の中で気持ちを受け止めていくと、悲しんだり怒ったりしているその人が落ち着いてきます。その状態であなたを見ると、最初の時のような反応の仕方ではなく、もっと穏やかにあなたの考えを尊重してくれたり、受け止めてくれたりするようになります。

その人があなたに辛い態度を取ったのは、その耐え難い感情を受け止めることができなかったからなのです。今それを受け止めたので、もうあなたにそのように辛い態度を取る必要がなくなったのです。

相手の中の痛みの感情が解放されたら、意識を自身に戻します。その状態で再び相手を見たとき、あなたの心はとても穏やかでしょう。完全に感情を生き切ったなら、互いの心にわだかまりはなく、ビジョンの中に見るストーリーは、調和に満ちたものに変化しているはずです。

どこかしっくりこないとか、心残りがあるときはまだなにか完了していないものがあるのです。それが何かを注意深く拾って同じように対処していくと、完全にクリアにすることができます。

この様な方法で深い恨みや心残り、後悔や罪悪感など、もう決して解けることは無いだろうと思えるようなわだかまりも今世、今この時に完了させることができるのです。

人間のありとあらゆる醜さや弱さは、ひとえに自身の耐え難い気持ちを受け止めることができないというこの一点に帰着します。ここが本当に分かると、ほぼすべての心のしこりは解けていくでしょう。

イベント情報（詳細はＨＰへ）＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【感情解放ワークショップ　～感情との上手な付き合い方～】
2016年10月1日（土）、12日（水）、29日（土）
基礎10：00～12：00（9：30開場） アドバンス13：30～16：00（13：00開場） 会費　各5,000円

【 満月の瞑想会】
2016年9月17日（土）17：00～20：00　（16：30開場）会費　5,000円（スイーツ付き）
ヒーリングゲート門前仲町サロンにて http://www.healing-gate.com/map1/index.html

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