私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

千載一遇のチャンス

2009-06-03 | 10住む・暮らす
日が長くなった。
今朝も日が昇り、ゴミ捨てに階下へ降りて行く。

裏口を開け、マンションの駐車場スペースに出たとき、マンションの機械式駐車場のキーボックスから、全開男が鍵をまさに抜こうとするところだった。

全開男とは、最近お騒がせの全開ではない。

この若い男、頻繁に車を駐車場から出入りさせるのだが、出入りする度、キーボックスの扉を180度全開で立ち去るのだ。
彼らが越してくるまでは、きちんと閉じたままになっていたキーボックスが、彼らが越してきて、その車のレーンが前面に降りている時、必ず180度全開でボックスの扉が放置されている。

実害はないのだが、本来閉まっていたいたものを開けたまま放置する…こういう行為を「お行儀が悪い!」というのだ。

彼の次に利用する人が、必ず全開の扉を閉めておく訳で、その都度彼は他者の行為によって借財を負っているということになる。
もちろん、意識はしていないだろうが。

この不作法に、常々苦々しさを覚えていた私にとって、今朝はまさしく千載一遇のチャンスであった。

<意を決して私>
「お兄さん(何階の某かは既に承知している)、ボックスの扉は閉めましょうよ。
あなたの車が出入りする度、ボックスの扉が全開になったまま…。
それを次に利用する方がいつも閉めて下さっているのよ。」

<背を向けたまま男>
「はい、閉めるようにします」

<逃げるように去ろうとする男に重ねて私>
「(開けっぱなしだと)幸せが逃げていっちゃうわよ!」

<それを聞きながら男、背中を向けたまま前進方向に会釈もどきをする>

…それだけのことだったが、まさしく千載一遇と言う感じだった。
現行犯でありましたから。
漸く言ってやりました。

かねて「全開男」と呼ばわって彼の不作法をこぼしていた私だが、周りの反応は冷ややか。
「あなた、相変わらず正義感が強いわねぇ」
「当節、そんな変な人に関わりあわない方がいいのよ」
「そんなこと、昨今はどうでもいいの」
といった具合。

若い彼には二人の幼子がいる。
不規則な時間の頻繁な車の出入りは、色々な仕事を掛け持ちしているからだろうか。

若いかみさんも挨拶の出来ない若者で、いつもうつむき加減。
多分、家の中も色々な扉が開けっぱなしだろう。

…てな具合に余計なことを考えながら、多分、一生関わりあうことはないだろう一家に、瞬間ぶち当たった行為を「おばさんになったからだ」とくくる。

でも、そういう瞬間に出くわす…っていうことは、やはり「今こそ言ってしまえ!」という巡り合わせであって、運命なのだと考えたり。

些細な部分で、きちんと始末が出来ない輩は、大きな希望を取り逃すことになってしまうのよ。

…やっぱり「おばさんになったから」だな。
コメント
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