逆襲 須磨へ島流しの刑
光源氏殿は後見役として、東宮を帝位につけようと謀反をたくらんでいる。と、捏造した罪を考え出した皇太后・右大臣一派であった。
源氏殿は無実ではあったが、ことの原因を承知しているだけに言い訳をせず島流しの決定に従うことにした。
心残りは、幼き若藤の姫。おとなの女の美しさをかいまみせはしても、世間の目に耐えていけるであろうか。源氏殿は財産を姫に譲り、妻としての立場を明快にしたのであった。
7-8人というわずかなお供で、人里はなれた須磨(神戸市須磨区の海岸)に流された。源氏殿25歳。3月20日の夜ふけであった。
それからの皇后殿は、源氏殿に加担する者をことごとく左遷し、訪れることはおろか手紙など一切を禁じた。
光源氏殿は後見役として、東宮を帝位につけようと謀反をたくらんでいる。と、捏造した罪を考え出した皇太后・右大臣一派であった。
源氏殿は無実ではあったが、ことの原因を承知しているだけに言い訳をせず島流しの決定に従うことにした。
心残りは、幼き若藤の姫。おとなの女の美しさをかいまみせはしても、世間の目に耐えていけるであろうか。源氏殿は財産を姫に譲り、妻としての立場を明快にしたのであった。
7-8人というわずかなお供で、人里はなれた須磨(神戸市須磨区の海岸)に流された。源氏殿25歳。3月20日の夜ふけであった。
それからの皇后殿は、源氏殿に加担する者をことごとく左遷し、訪れることはおろか手紙など一切を禁じた。