ランチョンで昼食をとった後、午後から眼医者に行かなければならないが、まだ時間が早いので近くの喫茶店でゆっくりしようと思った。
さて、どこへ行こうか、年末なのでどこも混んでいるだろうが、学士会館が近くにあるのを思いだした。ここはレストランがいくつか入っているが穴場だ。喫茶室もあったと思い行ってみた。
神保町側の1階の入口から入ると、一番奥にThe Seven’s Houseというカフェ・ビアー・ワインを出す店があったので入ってみた。中は13時過ぎだけど混んでなく直ぐに座れた。一人なので窓側のカウンター席のようなところに案内された。
コーヒー550円を注文。席の前は窓になっており、レースのカーテンが掛かっているので外が薄らと見える。冬の午後の日差しがやさしい。学士会館自体が明治の洋風建築のように落ち着いた雰囲気があり、店内もその雰囲気を醸し出している。ゆっくりとくつろげる雰囲気が大変よい。みんな長居しているようだ。
学士会館のホームページを読むと、学士会館の再開発事業のために今月末でレストランの営業はしばらく休止するそうだ。建替えのプロジェクトが進んでいるようだ。これには驚いた、現学士会館を体験できるのも今月が最後になるとは。思いつきで来て見たけど、良かった。
学士会館は、関東大震災後に建築された震災復興建築、外壁が昭和初期に流行したスクラッチタイルで覆われた4階建ての旧館は1926(大正15)年6月に着工、1928(昭和3)年5月20日に開業した。総工費は約106万円。関東大震災の教訓をいかした、当時では極めて珍しい耐震・耐火の鉄骨鉄筋コンクリート造りとなっている。
建築推進の中心となったのは、日本の耐震工学を確立した佐野利器氏。設計者は彼の門下生でもあり、 日本橋高島屋や帝国ホテル新館などを手掛けた高橋貞太郎氏というからすごい。
ゆっくり寛いで、眼医者に向かいました。ご馳走様でした。