NHK/BSのクラシック倶楽部で1月19日放映のエール弦楽四重奏団の演奏を録画で見た。演目は
- 弦楽四重奏曲 ニ短調 D.810「死と乙女」(シューベルト作曲)
- 弦楽四重奏曲 ト短調 作品10から 第1楽章、第4楽章(ドビュッシー作曲)
エール弦楽四重奏団のメンバーは
- 山根一仁(バイオリン)
- 毛利文香(バイオリン)
- 田原綾子(ビオラ)
- 上野通明(チェロ)
番組の説明では、エール弦楽四重奏団は2011年結成、エールとはフランス語で「翼」を表し、大きく羽ばたいていけるようにという願いを込めて名付けられた、普段はそれぞれソリストとして海外を拠点に活動し、不定期に集まり演奏活動を行っている、とある。
メンバーに対するインタビューでは、リハーサルではくつろげた、メンバーはお互い尊敬できる、お互いファミリーみたいだ、頻繁に会うわけではないがたまに集まって弾くのはちょうど良い頻度、普段は違う場所で違う先生について学んでいるので久しぶりに集まると簡単では無いが互いに影響・刺激を受けて作り合えるのは良いとのこと。
「死と乙女」は、シューベルト自身が作曲した歌曲「死と乙女」の旋律を第2楽章の主題に用いていることから同じ名で呼ばれている、当時シューベルトは病に侵されており死を感じていた心境を表現したものともいわれている、とのこと。
トビュッシーの「弦楽四重奏曲」は、彼の出世作「牧神の午後への前奏曲」とほぼ同じ時期に書かれ、1893年イザイ弦楽四重奏団によって初演された、ドビュッシー独自の音楽確立への第1歩となった傑作とのこと。
先日コンサートで聴いたときと同様、シューベルトの演奏時には第1バイオリンは山根、第2バイオリンは毛利だったが、ドビュッシーの時はそれが交替されていた。コンサートで生演奏を聴くのも良いが、テレビで演奏を見るのも演奏者の細かい表情や楽器の操作がわかって生演奏とは違った面で楽しめるので、これはこれで有意義だと思う。
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