翌日(上陸二日目)、朝、5:00まえに数種類の小鳥たちの声で起こされた、
テントから出ると、外は、少しモヤってる、
BMW氏も起きだし、「おはようございます、早いですね」と話しかけてくれた。
互いに朝食の支度をしながら「いつ、こられたんですか?」と私
「きのう、苫小牧にフェリーで」とBMW氏、
聞くとどうやら同じフェリーに乗ってたようだ、
「今日は、どちらへ行く予定?」とBMW氏
「ゆっくりと北へ向かい宗谷岬へ」と言うと
「じゃ、同じですね」
BMW氏は、以前から数回オフ車で廻り、林道三昧されてたようで
現在はビッグマシンでゆっくり走ってるそうだ。
などと、会話していると、彼は、そそくさと片づけ始め、こじんまりとした
トップケースとパニアケースにコンパクトにパッキングし終わり
「では、またご縁がありましたら」とさらっ出て行った。
私は、もういっぷくつけ、品のないプラケースにパッキングし
薄汚れたブーツを履き、うかつにも、彼がカッコイイと思えてしまった・・・
そのころには、すっかり快晴、ウインタージャケットを着込み
ちょうどいい気温です。さぁ、いくどー、北海道!
キャンプ場からしばらく国道でない一般道をあえて走り
一面の牧草地、初めて北海道を走ってる感じがわいてきた。
まだ朝早い時間だけあってすれちがう車もバイクもいない、
思わず叫びたくなる。
一気に日本海側にでてしまうのも、もったいない気がし、
あえて、朱鞠内湖の方へ行ってみた。
きれいな形のモミの木、とあるパーキングで
さぞかし冬には、きれいなんだろなぁ
眼下に朱鞠内湖を望み、一回目のいっぷく休憩、
展望台があるだけのパーキング、きれいでした。
幌加内町に入り、
過去にこの気温を記録したことがあるらしく、記念して
モニュメントがあると、ツーリングマップルに記載されていたので
向かってみたが、思ったほどでもなく、とりあえず写真に収めた。
2回目の給油、そろそろしたいとこで国道40号に出
ホクレンのGSがすぐにあった、やった!初のフラッグゲットだ、
満タンにしてもらい「フラッグ下さい」と
事務所に行き「何本ですか?」
「色違いで、2本ください」と言うと「ここでは赤しかないんですよ」
そうです、私はホクレンフラッグのシステムがわかってなかったんです・・・
そこで、初めてパンフをもらい、説明され、わかった。
「なるほど、地区ごとに分かれてんだ」すごくはずかしかった・・・
とりあえず、赤、ゲット!
そこから、天塩川ぞいに一気に日本海側向かい、途中道々を抜け
やった!きたきた!遠くに日本海が見えてきた、もうすぐオロロンラインだ!
海沿いの道は、ひたすらまっすぐ、この空と原野だけ、気持ちいい、いや、それ以上の感覚、
北緯45度のモニュメントで
しばらく道はまっすぐ、はるかむこうの方に夏の逃げ水が、そこに対向車のバイクが
かすかに、ちらちら見えてくる、なんなんだここは?
ここは日本?
風力発電、でかすぎて、
このオロロンライン、気持ちいいには、わかるが、数台のアメリカンが
対向側からきた、そのうちの一台のでかいトライクが右車線を走ってる、
私が近づいても、右を走ってる、「ばかやろー!」と、とおりすぎてから叫んだ。
しかし、それ以外のライダーさんたちは、気持ちよく、あいさつしてくれてる、
ふつうは、そうだよね、
この直線何キロ走ったろ?しかし、稚内は遠い、
だんだんうすぐもりになり、急に寒くなってきた、
今日は、休日だというのにそれほどすれ違うバイクも車もいない、こんなもんなんだろうか?
なんか、ふと、さみしいような遠い遠い国にでも来てしまったような感覚になった。
やっと、稚内に入った看板、ガソリンが心配になってきて稚内市内へ入り、ホクレンでないとこで
満タン、そこから宗谷岬へ向かうが、これまた遠い、そんなに走る?ってぐらい走って
「あっ、あった!」いきなり最北端のモニュメントが見えた。
・・・なんか、想像してたのと違う、「感動すんだろうなぁ」って思ってた私には、小さく見えた
でも、パチリ
ここも人が少ない、「写真撮るの順番待ちかな?」と考えてたのに。
確か、ここで2:00過ぎくらい、まわりのお店は閉めはじまってる、
かろうじて開いてた「日本最北端食堂」とやらで、おそいお昼、
誰もいない店内で「ホタテ味噌ラーメンとミニウニ丼で」
出てきたミニウニ丼がホント、ミニだこと、つづいてホタテ味噌ラーメンが出てきた
「あっ、写真!」気付いたのは、大きなホタテを1個食べてしまった後、パチリ
ウニ丼の写真、撮ったつもりが撮れてなかった。
おなかも目も満たし、なんか、あっけにとられた最北端をあとにした
そこから丘に上がり宗谷丘陵、ここも出発前から行ってみたいと
おさえておいたとこ、「うわー!すごい」言葉にならない、なんて言ったらいいのか
きれい、高台に上がると丘の向こうに日本海とオホーツクが、見える。
この時、うすぐもりだったがもし、快晴だったら、もっときれいに見えてたかも、
「あっ、キタキツネ!」
過去に数回北海道を訪れてるが、野生のキタキツネは初めて、
しかも、親子?2匹(頭?)、やっと会えたね、きつねさん、かわいかった(*^_^*)
キツネにさよならし、少し走ると、またまた、風力発電、「でかい!」
Sに刺さってしまった
しかし、きれいだ、「あー北海道に来てよかった」としみじみ感じた瞬間だった。
そろそろ今夜の宿探し、オホーツク海沿いに網走方面へ向かう。
時間は、4時前だったと思うが、海沿いはいっそう寒い、
オホーツク海を見ながらいっぷくし、ウインターウエアーの下にトレーナーを着込んだ。
冬には、流氷が来るんだ、寒いのも仕方ないか、
それにしても、この国道238号、この時間帯、ぜんぜんバイクが走ってない、
みんな、もう、キャンプ場入りしてしまってるのか?時々すれ違うのは
トラックばかり、しかも、「高速?」みんなガンガンとばしてるし、
浜頓別に入り、クッチャロ湖畔キャンプ場の看板が見えた、
ここは、以前6年間単身赴任していた友人S野くんお勧めのとこ、
夕方前に着き、受付前にキャンプサイトを確認、「おー、きれい!」
すぐ目の前にクッチャロ湖があり、サイトの芝も手入れがされてた。
隣の温泉で受付し、サイトに戻り、ジェベル氏のとなりにテントを広げ
着替えて、温泉に浸かった、スーパー銭湯の様な感じ、
そのまま、温泉でもらった地図をたより、近くのセイコマに買い出しへ
ほてった体が、心地よい、また、荷を下ろしたSが爽快に走る、
テントに戻ると湖面が
夕日が、うつくしい、「来てよかった」
今日は、ここに泊まると妻に連絡しようと携帯を出すと
電源が切れてる、バッテリーが完全になくなってしまったようだ
充電したいとこだが、トイレのコンセントを無断で借りていいものかどうか?
おそるおそるコンセントを差してみると通電してないみたい、携帯のランプが付かない
乾電池の充電機もあるが、完全になくなると充電できないらしい、「つっかえないやつ!」
しぶしぶ温泉に行き、丁重にお願いした。
テントに戻り、夕食の準備、家から持ち出したパスタ、セイコマのパスタソース(ぺペロン)
ごぼうサラダ、冷奴、のどごし生350一本、
パスタはアルデンテにゆであがり、「いたたきまーす」
みんな静かだ、ときおりかすかにしゃべり声はするが、「しーん」
こんなのありえない!
温泉に携帯を取りに行き妻に連絡し、シュラフに入った。
つづく、