盛夏の季節、天候不順のこの頃

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第37回上尾市美協展開催

元、絵画部同窓会先輩からの便り

2010-04-19 22:07:27 | インポート
2010年04月10日  <元、絵画部先輩 森本利根氏からの便り> 
こんにちは 昨年暮れの元、絵画部の同窓会は、森本利根にとってただ懐かしく、生きてきた甲斐あった嬉しさと、こよなく楽しいひと時でした。
 数十年の凝縮された時空の蓄積が一気に溢れ、展開してそれぞれの思いが交々入り混じって語り尽くせぬもどかしさと友情の温もりをかき抱き薄暮の空の下、去るには惜しい後ろ髪ひかれる思いで帰宅しました。

                              

                  <元、絵画部同窓会風景>2009年12月

 在職1年か2年のお付き合いの方も、10年20年にわたる方も様々でしたが、どなたの目も、みな旧知の温もりを湛えて、それがまたとても嬉しく、皆様から勇気凛凛と生きる希望をいただきました。
 さらにそのおり、皆様全員からカンパをいただきました。
上海から北京事務局経由でたいへん遅くなりましたが、領収書が届きましたので同封いたします。
1元が14円強で計算されています。これは内蒙古の砂漠に植林するために、ポプラの苗木1本RMB5元(約75円)を購入する費用にすべて充てられ、これに関わるその他の経費、労働はすべてボランアで賄うことを昨年4月、私は現地まで出向いて確認して来ました。





 毎年春に東アジアに被害を齎す黄砂。北西部の砂漠を緑化する日中共同事業は、随分前から進められてきたようですが、今では日本の優れた農業技術の貢献もあって、苗木の活着率95%と効率よく、いつか黄河の濁流も有史以来澄む時を迎えることができると、理論的計算はできても、現地に立ってみて日本全土の数倍を緑野にする時間とエネルギーを考えるとき、遥かなる万里の長城を連想せずにはいられませんでした。




 夢かもしれませんが数百年のスパンで測れば、かって万里の長城を築いて、今13億を超える人口は、悲願達成を果たす可能性が無ではないと信じたいものです。
 さて、私事ですがこの10年、私(森本利根)は今、人生の黄金期を生きている。これに増す人生はないという自覚。充実感が横溢しているとでも言いましょうか。

 同時に何の信仰も、力もないのに、こんなに周囲からチヤホヤされて楽しい、いい人生、こんな生きがいに満ち足りた毎日がいつまでも恵まれるはずがないという不安も少しあります。
原因は年齢と老化です。アト3年で90歳。
 ポンコツも仕方ありませんが、アリセプトという薬で辛うじて脳の崩壊を支え、この20年来止むことのない耳鳴り、両足の筋肉痛、痛風、就中、心臓は7年まえ上海の人民医院で収容されて以来3種の薬漬けで、おしなべて現代医学の恩恵で一見、健康そうに生きています。まさに自転車そのもので、走っている間は安定です。
 ビジネスショウで版画に好奇心をそそられてのめりこみ、上海美術館で日中合同展に参加したことから次々と出会いが重なって、ひょんなことから上海の学校で講師をするハメとなり、そのころ中国の師範学校の版画教科書に私の作品が数点掲載され、各地の学校から招かれるようになりました。76歳の時でした。
 





  爾来10年余、学生の真剣なまなざしに励まされ、求められるまま意欲的に働き、80歳までとメドを付けていたのが、それからがさらに多忙になり、昨年は10年目で上海大学を最後に終わりとしましたが、それまでの南京や北京TVなどの紹介で、11月に青島大学で講演を依頼されたことから、私の個展まで企画され、青島日本人学校、日本人会会長や総領事までから青島での美術、日本語、英語の指導者斡旋を頼まれました。
 





  <元、絵画部同窓会風景>2009年12月




  むげに断り切れずに、先日来思いついたのが、まだ若い絵画部のみなさんのことでした。
仕事のスタートはボランテアですが、試しに働いてみようかとお考えの方がおられましたら、私にタッチしてください。
当面の私のスケジュールは下記です。
   




  4月27日(火)大阪南港から貨客船 新鑑真号で上海行き 29日朝上海港着5月01日(土)魯迅記念館で開催の万博記念版画展に参加数日後、青島に移動しマンションを借りて7月まで滞在、夏休み帰国9月はじめ青島行き11月末帰国(3カ月の訪問または観光ビザで行く)以上この数年間に、元絵画部の方が何人か上海の拙宅にお見えになりましたが、仕事までは話が進みませんでした。
 そこで提案です。試しに私達がいる間に青島へ遊びに来てみませんか。5月から借りることになっているマンションは2階の部屋で、150平方米、リビングも広く、床暖房3部屋、バストイレも二つあり、専用で使えます。
 個人でも、ご夫婦でもOKです。拙宅に滞在する限り、宿泊と食事は無償で提供します。そして、何か仕事をしてみるかと気持ちが動いたら紹介します、はじめはボランテアで。
 次第に目の前の世界が開けて世界観が変わり、到る処青山ありと、人生のさらなる輝きを自覚する日が必ず来るでしょう。
それは生きがいとなって実生活の形態に新たな展開と希望が膨らんでくる。これが好奇心と少しの勇気でスターした私の経験です。 
 私の中国での生活は年内で切り上げと決めました。が、これまでの豊かな人脈と、年金が使いきれずに余ってしまう居心地の良い世界は、やはり捨てがたく、来年からは2週間を限度に随時、体力があれば気ままに遊びで出かけることにしました。
 
 それにしても、日本語しかできない私によくぞこれまでの幸運が齎されたものだと、溢れる感謝の気持ちを、今だに神も仏も信仰なるものを持てない私は、この10年でひとのためにちょっと手を貸すと自然はその何倍もの恩賞をくれることを学びました。どこかのだれかにこの喜びを伝え、分かちたく、先ず絵画部の皆様にお誘いする次第です。
気楽にどうぞ。
暮れにパソコンも買いました。メールとやらも少しはなんとか・・・。25日頃までに、よろしく。
Email:tone-ahokusai@tbz.t-com.ne.jp     M.T    2010.04.10

★当時の講師は、国画会の松田正平先生でした。私は(町田譽曽彦)4年ほど石膏デッサン、
人体・静物の油絵などの指導アドバイスを受けました。千葉の松田先生のアトリエにも遊びに
行くなどしました。
 とても、ユーモアがあり「絵の心」の指導受け、その後の楽しい絵を描くことができました。
高崎カルチャーセンター www.culture.gr.jp/takasaki/
(アルベルト譽)