【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

銘木を用いた工芸品を専門に取り扱う通販ショップの店主のブログです。
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「銘木工芸品」の経年変化って何?

2019-04-18 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

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私自身もこのブログタイトルについて上手くご説明出来得るほど、銘木や銘木工芸品を理解している訳ではないのですが・・・


しかしながら、昨今、


「銘木も経年変化ってするよね・・・?」


「銘木工芸品のそれって、良いことなの?悪いことなの?」


「そもそも経年変化って何・・・?、経年劣化とは違うものなの?」


など、ご質問を頂くことが稀にあります。




【木製ボールペン 屋久杉(ヤクスギ)】



私も理解していたつもりだったのですが、いざ説明するとなると、いやはや、意外に難しいと感じました。


そこで、私なりにですが、調べさせて頂いたり、勉強させて頂いた内容を今回、ご紹介させて頂こうと思います。


これは、私なりの勝手な解釈なのですが、銘木、木材は単に伐採してしまったら、そこで生育が止まってしまうということはないという

のが一般的な概念になります。つまり伐採されても細胞などはまだ完全に死滅している訳ではないため、生育は続いていくのです。





「それはいつまで・・・?」


それは、例えば、樹齢100年の木があったとしたら、伐採後も、おおよそ100年は生育し続けると考えられています。


それどころか、木材というものは、樹齢と同様の年数ぐらいは、強化していくものと考えられています。


ですから建築材に長く使われてきた理由も納得がいきます。




【木製ボールペン 桜(サクラ)】


その木材の中で、銘木は、時間が経過すればするほど、色合いが増したり、深みが出たり、渋い味わいが出るものがあると謂われます。


銘木の中には、シミや瑕かなと思われていたものが時間を経るとともに消えたり、無くなったりするものもあります。


それが、「銘木の経年変化」であると解釈されています。


例えば、革製品が、銘木でいうそれと良く似た性質を持ち合わせていると謂えます。


革のバッグや財布、革靴などは、使えば使うほど、使う人の手や脚に馴染んでいきますよね。それは革製品の経年変化だと思います。



銘木工芸品も同じように、使えば使うほど、手に馴染ませれば馴染ませるほどに、「いい感じ」に変化していきます。


それが「銘木工芸品の経年変化」とご理解頂ければ幸いです。


それでは、「銘木工芸品の経年変化の代表格」と称される逸品をいくつかご紹介します。


まずは、やはり、「桑(クワ)」を使用した商品ではないでしょうか・・・?



【木製ボールペン 桑(クワ)】


使い込むことで、黄褐色の色にさらに深みが出て味わいのある色合いに変化していきます。

それを楽しみたい方もおられるため、渋いファンを多く持つ銘木でもあります。

こちらの商品は、その桑(クワ)を使用して仕上げられたボールペンです。


そして、こちらも、



【木製ボールペン 一位(イチイ)】

一位(イチイ)も面白いように手に馴染むような味わいのある色合いに変化していきます。

また一位(イチイ)は、「学業成就」「出世」「開業」の縁起木でもあります。

こちらの商品は、一位(イチイ)で仕上げられたボールペンです。



「銘木工芸品の経年変化を楽しむ」という観点からご自分だけの逸品にめぐり会って頂く、それも銘木工芸品の楽しみ方のひとつとして

ご認識頂ければ幸いです。


今回は、「銘木の経年変化」をテーマにご説明をさせて頂きました。


間違っていなければ良いのですが、銘木業界内の方など、「そうではない!」というお考えの方も当然おられると思います。


まだまだ若輩の店主の私共でございます。その点は、何卒ご容赦頂ければと思います・・・





是非、私共の提案で、末永くご愛顧頂けるような素敵な逸品に出逢って頂けましたなら、幸いに存じます。



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本物より本物っぽいです・・・

2019-04-16 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

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先日、日頃よりお世話になっている仕入先の匠の方から、


「よかったら、どうぞ!」と頂きました。


こちらです。






「栗の形のマグネット」です。ホワイトボードなどはよく使用するので、とても重宝します。


でも、これ、実は、本当の栗ではありません。一体何で出来ていると思われますか・・・?


これも、実は、銘木で出来ております。


パドックという銘木ですね。ケヤキの代用としても知られていますが、こちらも次第に国内の在庫も不足しつつある銘木です。


銘木には、赤身と白太と呼ばれる色の異なる部位があるのですが、それらの特徴を上手く生かして作られたようです。


こんなふうに銘木を見てみると、まるで「だまし絵」にでも引っかかったようで、面白いですよね・・・






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「銘木工芸品」の迫りつつあるタイムリミット。

2019-03-26 20:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

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先日、少し仕入れ先の工房の匠とお話する機会がありましたが、そこで出たお話が、「銘木の材料が手に入らない」ということでした。


「今ある在庫を少しずつ使用していっているが、これが無くなれば、入手できるか分からない・・・」


「だから、こちらも扱う樹種を変更するなど、方向変換せざるを得ない・・・」




【紅木(コウキ)でできたボールペン】



「銘木工芸品の材料となる銘木が手に入りにくい」という話は、年を追う毎によく耳にするようになってきました。





【カシュー塗紫檀ペンケース】




【スタイリッシュな黒檀(コクタン)のボールペン (回転式)】


こちらにご紹介した商品に使用されている銘木、「紅木」「紫檀」「黒檀」など、今は目にすることはあっても、いずれ時間の経過ととも


に、「かつては、よく見かけたけれど・・・」というようにだんだんと稀少価値が高くなる傾向は否めないかもしれません・・・



その証拠に、当店でも現在は、「黒柿」を使用した銘木工芸品は、様々なルートを駆使しても、なかなか入手困難になりつつあります。


さらに色合い、模様も黒柿の特徴を醸し出しているという逸品の入手は非常に難しくなるかもしれません・・・



当店もなるべく、黒柿らしい黒柿の入手も目指して、リサーチしているのですが、今後は、何処かで妥協点を見出さなければ入手できなく


なると危惧しております。色合い、模様が何とか近いものですが、従来のものとは程遠いという場合もあるかもしれません。


その場合は、稀少価値が高くなっているとご認識頂き、どうぞご容赦頂ければ幸いに存じます。




それでも、当店は、これからも継続して市場と商品のリサーチ、マーケティングを行なってまいります。


銘木工芸品が本来持つ「稀少価値」「鑑賞価値」「高級感」「ステータス」「所有する喜び」をお届けするために・・・






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銘木工芸品と高級腕時計は似ている・・・?

2019-03-20 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

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今回、二度目ですが、「ブログのお題」に乗っからせて頂きました。




先日、祖父の形見の腕時計について書かせて頂いた後、ふと感じたことがありました。





祖父が愛用していた「OMEGA」ブランドではそのような扱いはないのかもしれません。


しかし、世界三大高級腕時計ブランドと謂われるようなブランドでは、ひとつひとつの部品を本当に手間をかけて製作されるようです。


ひとつひとつの部品が分業されて製作されているようで、部品には製作者のサインとシリアル番号が入ったものがほとんどだとか・・・


また完成して製品化されたとしても、「世界限定数個」という形で販売されることが通例のようです。



ですから、見た目は同じように見えても、実はひとつひとつが全く違う製品なんですね。


まるで、卓越した技を持つ匠が製作した「銘木工芸品」のようです。






残念ながら、少なくなっていっていますが、「自分が生きている限りは、作ったものには責任を持って対応する」と謂って下さる匠もまだ


いらっしゃいます。ご自身が作られたものに自信と責任を持っていらっしゃるんですね・・・


ショップ運営する立場からすれば、それは非常に頼もしい一言です。





今のところ、当店が今まで販売してきた商品について、「不具合が生じた」「使えなくなった」「修理して欲しい」というようなお問合せ


を頂いたことは、開業以来、今まで一度もありません。



有り難いことだと感じます。しっかりと市場リサーチ、マーケティングを行った上で、商品仕入れを行なっている成果のように思います。


銘木工芸品も、高級腕時計のように、見た目は同じようでも、実はひとつひとつが違います。


特に黒柿などは、色合いや模様に特徴があるので、「どれひとつ同じものはこの世に存在しないしする訳が無い」と言い切って良い銘木


であると私共は思います。





ですから、国内にも世界にも、黒柿のファンが多くおられるのではと拝察します。


黒柿意外にも銘木ファンは多いと思いますが、どなたも「こだわりの樹種」というものをお持ちで「自分だけの銘木工芸品」を探しておら


れるのではないでしょうか・・・?



お話は少し戻りますが、世界三大腕時計ブランドなどでは、顧客情報は永久管理と謂われ、購入したブランドとその商品が存在する限り、


修理は無償だったり、定期メンテナンスの案内はこまめに、もちろん無償で、行なわれたりすると聴いたことがあります。


ですから、常軌を逸する価格で販売されていたりするんですね。納得です。



当店の銘木工芸品は、残念ながら、そこまでの保証はいたしかねます。


(万一修理が必要な場合などは実費がかかりますし、商品によっては、対応不可の場合もございます。)



しかしながら、末永くご愛顧頂ける逸品を厳選して商品ラインナップに加えているのは、確かです。


それが当店のショップコンセプトに基づく誇りと自信であると私共は自負しております。






是非、当店ショップサイトにご来店の上、「ご自分だけの銘木工芸品」に出逢って頂けましたら嬉しく思います。


私共も、そのためのサポートは全力でお手伝いさせて頂きます。







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銘木と武将に関するこんな逸話。

2019-02-26 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

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今回も、今年初めてですが、「ブログのお題」というものに参加させて頂きました。


今回のお題は、「逸話を教えて下さい。」というもの。


歴史上の人物に関するものということで少しハードルの高いお題ですね。



それではということで、ブログタイトルのとおり、銘木と武将を関連付けるような逸話を探してみました。


さて、こちらの建物、何処だかお分かりでしょうか・・・?





もうお分かりのユーザー様も居られると思いますが、こちらが第2ヒントです。





そうです。徳川御三家の名城、「和歌山城」です。



実は、こちらの和歌山城、他のお城とは少し違うことをして建てられたお城だということ、ご存知でしたか・・・?


それは、きちんと地鎮祭や棟上式を行なって建てたお城であるということ。






「そんなの普通に家を建てる時にもするのでは・・・?」


という疑問も沸いてきますよね。もちろんそうなのですが、当時、お城で行なわれたというのは非常に珍しいとされています。



何故なら、お城というものは、かつては、戦を目的に造られたものなので、早急に建てたり、取り壊したり、また敗れた時には敵側に乗っ


取られたりするのが常識とされてきました。







ところが、徳川幕府が磐石のものとなり、戦をする必要がない時代に建てられたこのお城は、徳川家を繁栄させていくことを目的に建てら


れたため、お城が揺るがないものとなるように、倒れることのないようにとの思いを込めて、地鎮祭、棟上式が起工されたようです。






また江戸時代以降、お城の周辺には、多くの武家屋敷が建てられましたが、そのための銘木も多く使われました。


しかし、当時、庶民が銘木を使った家を建てたり、住んだりすることは難く禁止されました。




それは、銘木という価値のあるものを使って、武士の時代を永続させるための手段であったのかもしれません。


武士が堂々と銘木の家に住むことで、「徳川の時代は武士の時代であり、銘木の家に住めるのは、限られた者のみで、それがステータスで


ある」ということを浸透させ、揺るがぬ武士の時代を築こうとしたのだと思われます。



現在の世に、こうした銘木を使った商品を実際に手にして、稀少価値やステータスを味わうことのできる私達は幸せなのかもしれません。




【木製ボールペン 花梨(カリン)】





【木製ボールペン 屋久杉(ヤクスギ)】


銘木工芸品を前にする時、先人達が築き上げてきた時代の重みを感じます。



銘木と武将に関する逸話、宜しければ雑学のひとつとしてご活用下さいませ。






是非、私共の提案で、末永くご愛顧頂けるような素敵な逸品に出逢って頂けましたなら、幸いに存じます。



ユーザーの皆様のご来店、ご利用を心よりお待ち申し上げております。



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