【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

銘木を用いた工芸品を専門に取り扱う通販ショップの店主のブログです。
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自動車メーカー「マツダ」の考え方。

2015-11-30 10:00:00 | 日記

このところ、自動車メーカーのマツダの販売実績が好調の兆しを示しているそうです。



国内の自動車メーカーの規模としては、さほど大きくはない企業なのですが、今期順調に売上を伸ばしているようです。



それは、ある時期から、経営方針を転換させたことに始まるそうです。



かつてのマツダは、人気車種を開発し、世に送り出し、そこそこの販売台数を確保するのですが、毎回、売り伸ばしという課題に


悩まされていたようです。



「そこそこ売れるが、売れ続かない。」 それが、かつての、マツダの企業イメージだったと謂われています。



それで、売るために何をするかというと、「値引き」です。 「値引きのマツダ」と謂われて、定着していたようです。



しかし、経営陣が、それではいけないと気付き始めました。 「せっかくデザインスタッフや開発チームが良い車を作っても、



値引きで安く売ってしまう。 それは、彼らを裏切る行為。」だと。




またマツダのロードスターという車は、海外で人気で、登場して26年間で900万台売り上げているそうです。



海外には、根強いファンも多く獲得しているようです。



そこで、「売上が多いか少ないか、販売台数が多いか少ないか」という考え方から、「ブランド価値が高いか低いか」を意識する


経営戦略に方向転換したそうです。




「本当に、買う価値のある車なのか、乗ることが楽しいと思える車なのか。」を追求した車づくりを目指した結果、販売実績に



繋がったようです。 



最近は、ハイテクの車が多い中で、 自動車メーカーとしての原点を意識した結果と言えるのではないでしょうか。



「乗ることが楽しい。」 本来の自動車ユーザーのニーズに気付いた経営陣の勝利と言えると思います。




私共も、銘木工芸品専門店として、「持つことが楽しい。 手に入れることが楽しい。」とユーザー様に感じて頂けるような


商品のご提案やプロデュースを心掛けてまいりたいと思います。



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学校って、何をするところ?

2015-11-29 10:00:00 | 日記

「学校って、何をするところでしょうか?」


そう聴かれて、きちんとした答えや考えをおっしゃる一般の方にお会いしたことは、ほとんどありません。



一般の方はもちろん、保護者の方々も同じような答えをおっしゃいます。


一番多い答えは、「勉強するところ。」 次に「友達をつくるところ。」です。 たしかに間違いではありません。


でも正解かと言われれば、正解とも言えないのです。



では、正解は何なのでしょうか?



この質問は、教育関係者、学校現場の方。 分かりやすく言えば、学校の先生は、必ず正解をおっしゃいます。


特に教務主任、教頭先生、そして校長先生なら、なおさら、「当たり前でしょ。」と言わんばかりのお見事な正解が・・・。



教育委員会の指導主事クラスになるともっと明確な、しかも分かりやすいお答えが返ってきます。



では、正解です。それは・・・、


「生きる力、生きていく力を育む場所。」です。



勉強するのも、友達をつくることも、すべては、この日本という国でまた、国際社会で、これからの時代において、「生きる力」、


「生きていく力」を育む、その場所こそが学校なのです。




学校は、文部科学省が定める学習指導要領に則って運営されています。 学習指導要領は、定期的に改定が行なわれるのですが、


この「生きる力」という文言が除かれることは、ほとんどないと言って、いいと思います。



「生きる力」をキーワードにして、色々な方針が定められています。



学校運営や授業形態は様々な形がありますが、基本はみんなこの言葉を意識して、行なわれています。


教科書、学習教材、学校の設備は、この「生きる力」を育むためのツールという位置づけで活用されています。




「学校は、何をするところ?」と質問されたら、「生きる力を育む場所! 当然でしょ。」とおっしゃる方は、「格好いい!」


「分かってらっしゃる!」と私は純粋にそう感じます。



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教育実習体験記。

2015-11-28 10:00:00 | 日記

「教育実習」って、大変な中に、楽しみでもあります。 


母校に錦を飾る形で返ってくることができる機会でもあります。



約2週間ほど、母校で実習させてもらいます。 私の場合は、卒業した奈良県の高校でした。



実習のお願いをして、快諾して頂きました。 かつての担任だった恩師がまだ在籍していたことも大きかったみたいです。



担当クラスは、学級生活を担当するクラスと実際に授業を担当するクラスとふたつに分かれています。それぞれ指導教員もつきます。



私は学級生活の担当クラスは3年生で、授業の担当クラスは2年生だったと記憶しています。



毎朝、朝礼の時間には、教室に同席して内容を毎回メモします。 それが終わると、待機場所である理科準備室で、授業実習の準備


をします。 



私の場合は、日本史の幕末あたりを担当していたので、授業案と指導計画書を作成して、指導教員からアドバイスと授業の許可を頂き


ます。



授業は、一週間ぐらい担当しました。 なかなか思い通りに行きませんでしたが、拙い授業も生徒たちは静かに聞いてくれていました。



今も同じだと思いますが、生徒は凄く元気でしたね。 私たち実習生は物珍しいみたいで、何かする度に興味深々という感じでした。



一緒に清掃やグラウンドの除草作業、学校行事の準備も行ないました。



一緒に小テストの問題に取り組んだりもしました。


生徒たちは難しい問題をどんどん解いていましたが、私は過去の記憶を辿りながらでしたので、筆が止まってばかりでした。



最後の日は、泣いてくれる生徒もいました。 とても嬉しくて、やっぱり高校生は、純粋だなあと感じました。




大学の学位授与式の日に、学位の証書とともに、教員免許状を授与されます。




でも、何故、私が、教員にならなかったのか。 すでに他社から内定をもらっていたこともありますが、 教員って大変だなあと感じた


からというのが素直な理由でした。 とても責任感と使命感がないと出来ない仕事だと思いました。



でも、数年後、教育ソフトメーカーに勤務し、学校現場に関わる仕事に従事しました。 それは、教育実習の体験が生かされていたと


感じます。学習環境の構築に寄与する仕事が出来た事は今でも誇りに感じます。



何事も、無駄な経験はないと、何だかそう思えるようになってきている今日この頃です。



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教育課程体験記。

2015-11-27 10:00:00 | 日記

先日、学習参観で息子の小学校を訪れた時、少し前に教育実習生が実習に訪れていたことを知りました。


「懐かしいなあ。」と思いながら、私がかつて教育実習に行った時のことを思い返していました。



私が卒業した大学は、経済学部でしたが、教育課程を履修すれば、社会科の教員免許が取れるようになっていました。


私もただ単に卒業するのはもったいないと思い、履修することにしました。



大学3年目から履修が可能になります。 教育概論、教育原理、教育心理学など一定の講義の履修が必要になります。


当然、試験や、レポートの提出もあります。



卒業までの間に、履修が必要となりますが、途中で諦めて止めてしまう学生もいます。 私の同期にも何人かいました。



何故なら、教育課程の講義は、5時限目が多く、90分の講義が延々と続きます。 講義が終わると、もう周りは真っ暗です。


キャンパスには、残っている学生も少なくなります。 



「もっと遊びたい。」とか「バイトの時間が・・・。」と気にしている学生はおのずと講義から脚が遠のくという訳です。



私は、昼間の講義が逆に騒がしいと感じていたので、遅い時間からの講義が割りと好きでした。 


ですので、最後まで履修することが出来たのかもしれません。 また一緒に履修してくれた友人の存在もあったのかもしれません。



一定の講義を履修すると、教育実習があります。 基本的には、自分の母校の中学校もしくは、高校に直接お願いします。


それが、楽しみと思い、履修する学生がいるというのもあります。


もう20年も前の話ですが、懐かしいですね。



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関西矯正展 その3

2015-11-26 10:00:00 | イベント情報

関西矯正展は、刑務官の方々が使用される武道場も会場の一部になっていました。



そこには、真ん中に、見事な作品が展示されていました。 これです。







富山神輿と謂われる作品です。 富山刑務所からの出展作品だそうです。







非常に煌びやかで手が込んでいて、このような作品は本業の方でも時間と手間がかかると思われます。



驚くのは、この販売価格。 神輿の価格にしては、破格です。 このくらいの大きさで、通常で発注すれば、こんな価格では


とても収まらないと思います。 







この富山神輿は大人気で、全国から発注があり、現在、順番待ちの状態とのことです。



やはりそうですよね。 受刑者の持つ技が、きちんと認められている証拠です。




それから、もうひとつ、目を惹く作品が・・・。 これです。






実は、これ、絨毯をつくる技法でつくられている作品だそうで、堺式手織段通というそうです。


作品は、法隆寺の五重塔のようです。 とても綺麗ですよね。







どうやら、大阪府の指定文化財のようです。 勉強になりました。 



如何でしたか? こんなところでも、きちんと工芸技術が受け継がれているんだなと実感しました。




会場内では、「見るだけだよ。 こんなところで買うんじゃないよ。」という来場者の見下すような会話も聞こえてきました。


それは、その方の考えですから、仕方ないと思いますし、責めるつもりもありません。



でも、私は、仕事柄、「どんな立場の方が作ったか。」よりも「どのようにして作ったか。」を評価するべきだと考えています。


これだけの作品を見せられて、純粋に「素晴らしい。」としか表現のしようがありません。



私は、作品を通して、製作されている姿や、作業工程を想像するだけで楽しくなります。



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