猫を飼えない

母は、猫というか獣全体がいまいち好きでは無く、

それに加えて仕事柄家の中で動物を飼う事が出来ない環境だったため
私が拾ってくる動物は軒並み、捨てて来なさいと追い払われた。

猫を拾って来ては、拒否されるか、怒られるか。


泣きながら飼い主を探した事もあったっけ


ふくちゃんを飼う事になったのは、まだ母が猫嫌いだった頃で

いつ捨てに行くの
と
言われていた


でも私はケージを買って、
とにかく里親探しまではするつもりだった。
庭を通り過ぎる野良猫には辟易していたが

かえって義憤の元となって
責任もって飼い主探したる！と行動の原動力になったかも



その猫がふくちゃん

結局飼う事になって


母は入院中に

ふくちゃんの写真持って来て
と

ふくちゃんの写真を励みにするようになった


わからんもんだなーと思う

今は猫の姿をみて笑顔

外出が殆ど出来ない日常の中で猫はこの上ない癒しになっている

超音波猫除け装置

猫の出現が意味するものは
お別れである

私にとってはそういう印

以前住んでいた所から離れるとき

初めて猫が物置に住み始めた


最近庭に猫の姿が多すぎる


不吉だ


私は庭を通り道にしているネコたちを忌み嫌い

通りかかるのを見つけるたびに

木製のブラインドを勢いよくあけしめした
大きな音で脅かすと同時に
人の気配に気付かせる為である


しかし何処吹く風で

次第に猫の種類は増え

庭の畑に堂々と排泄する姿を見るようになった


勢い良く開け閉めしていたブラインドがある日壊れ
修理に2万円もかかった

猫が通らない様にするには
庭の雑草や雑木を一掃し
風通しの良い庭にしなければならないと思った


庭に落ちている糞は放し飼いの犬や人によるものもあるかもしれないと
そのうち父が騒ぎ出し

思い余った私はとうとう

猫除けの良いのが無いか検索し始めた


辿り着いたのが

超音波猫除け装置であった

効果があるかどうか分からないが

その7万円もする値段に自信の程が伺える

が

しかし
7万・・・

買うには勇気がいる値段だった

猫嫌い

猫を飼う前は、猫という生き物について

犬と違うが犬と並びたち、よく飼われている動物。

という位置づけだった。

嫌いでは無いけど、好きかっていうと微妙な生き物

だって、見つけて近づこうとしても　ピャーッと逃げるし、
それまでなんともなかったのに、さすっているうちに噛まれそうになったり

うちの離れの物置が猫の住処になっていた時は、
うかつに物を触ると猫のおしっこの匂いがついて酷い目にあっていた。

猫って、頭わるいし、臭いし
ちっともなつかないし

どうして飼うんだ
位に

思っていたのである。