昨日の話しですが…
昨日、3年ほど前に私が担当していたドキュメンタリー番組で
お世話になった商店街でたまたま仕事をする機会がありました。
この商店街はいわゆる「寂れた」商店街で、
私は当時、この「寂れた」商店街の中で再生を目指して奮闘する若い店主らを
取り上げたドキュメンタリーを制作しました。
昨日はドキュメンタリーとは関係のない番組の取材でしたが、
取材先のご主人は、私が来てくれるのでは?…と、
期待して待っていてくれたそうです。
そしてこの日は、比較的時間があったので、当時、お世話になった人らと
いろいろ話す機会が持てました。
あの頃、およそ3年前になりますか…
2週間ほどの取材期間でしたが、毎日のようにこの商店街に通い、
話をし、飯を食い、カメラを回したあの頃の話を。

この商店街には、この3年間いろいろなことがありました。
3年前、若い店主らは夢を語り、
自分達の商店街を盛り上げる為にこれから頑張ろうとしていました。
そんな熱い気持ちを、当時の私は精一杯取材し、番組を作りました。
しかし、私の番組が放送されてからおよそ1年半後、
この商店街は、殆どの店舗が焼失するという大火事にみまわれたのです。
死者1名を出す大火事。
かなり大きな敷地が全焼したため、当時のニュースなどでも
大きく取り上げられました。
私は、携帯に飛んできた消防メールで事件を知り、愕然としたことを
今でもハッキリと覚えています。
ただでさえ「寂れ」にあえいでいた商店街にとってこの大火事は、
商店街の息の根を止めるに十分すぎる決定的な出来事でした。
当時私は、騒ぎが少し落ち着いた頃に
商店街を訪ねましたが、商店街の人たちの落胆をみて、
気の効いた言葉ひとつ掛けることが出来ませんでした。
一週間がたったのに乾かない床とすす汚れた黒い壁、
そして鼻をつく焦げ臭さだけがその場を支配していました。
あの火事から1年と少し。
昨日の取材先である和菓子屋の若い主人は、現在、夕方から別の仕事に
出かけているそうです。
菓子作りの作業風景を撮影しながら、これからのことを聞いた時、
当時はあれほどしっかり喋っていたのに、昨日は少し言葉を濁してしまった。
「まぁ、仕方ないです」
ご主人はそういって照れながら笑っていました。
人生うまくいかないこと、本当に沢山ありますよね。
ご主人を見ていると、世の中苦労してる人が本当に沢山いることがわかる。
「まぁ、仕方ない」
私も頑張らなくては。
夢はもう燃え尽きたのか。
もう一度走り出せ。
昨日、3年ほど前に私が担当していたドキュメンタリー番組で
お世話になった商店街でたまたま仕事をする機会がありました。
この商店街はいわゆる「寂れた」商店街で、
私は当時、この「寂れた」商店街の中で再生を目指して奮闘する若い店主らを
取り上げたドキュメンタリーを制作しました。
昨日はドキュメンタリーとは関係のない番組の取材でしたが、
取材先のご主人は、私が来てくれるのでは?…と、
期待して待っていてくれたそうです。
そしてこの日は、比較的時間があったので、当時、お世話になった人らと
いろいろ話す機会が持てました。
あの頃、およそ3年前になりますか…
2週間ほどの取材期間でしたが、毎日のようにこの商店街に通い、
話をし、飯を食い、カメラを回したあの頃の話を。

この商店街には、この3年間いろいろなことがありました。
3年前、若い店主らは夢を語り、
自分達の商店街を盛り上げる為にこれから頑張ろうとしていました。
そんな熱い気持ちを、当時の私は精一杯取材し、番組を作りました。
しかし、私の番組が放送されてからおよそ1年半後、
この商店街は、殆どの店舗が焼失するという大火事にみまわれたのです。
死者1名を出す大火事。
かなり大きな敷地が全焼したため、当時のニュースなどでも
大きく取り上げられました。
私は、携帯に飛んできた消防メールで事件を知り、愕然としたことを
今でもハッキリと覚えています。
ただでさえ「寂れ」にあえいでいた商店街にとってこの大火事は、
商店街の息の根を止めるに十分すぎる決定的な出来事でした。
当時私は、騒ぎが少し落ち着いた頃に
商店街を訪ねましたが、商店街の人たちの落胆をみて、
気の効いた言葉ひとつ掛けることが出来ませんでした。
一週間がたったのに乾かない床とすす汚れた黒い壁、
そして鼻をつく焦げ臭さだけがその場を支配していました。
あの火事から1年と少し。
昨日の取材先である和菓子屋の若い主人は、現在、夕方から別の仕事に
出かけているそうです。
菓子作りの作業風景を撮影しながら、これからのことを聞いた時、
当時はあれほどしっかり喋っていたのに、昨日は少し言葉を濁してしまった。
「まぁ、仕方ないです」
ご主人はそういって照れながら笑っていました。
人生うまくいかないこと、本当に沢山ありますよね。
ご主人を見ていると、世の中苦労してる人が本当に沢山いることがわかる。
「まぁ、仕方ない」
私も頑張らなくては。
夢はもう燃え尽きたのか。
もう一度走り出せ。