2日目は山口県萩市を目指します。日本海沿いに一路西へ、約200キロの道のりです。
宿でしっかり朝ごはんをいただいた後、縁結びで有名な出雲大社に向かいました。
60年に一度の式年遷宮が昨年行われたことに加え、出雲大社権宮司の千家国麿さんと高円宮典子さんの挙式が
10月に迫っていて、街には祝賀ムードが漂っていました。
参拝を済ませた後、迷った末に、世界遺産「石見銀山」に立ち寄る事にしました。
遠回りにはなりますが、車で来たこの機会を逃しては、訪れるチャンスはもうないように思えたからです。
石見銀山は島根県中部・太田市の山あいに位置しています。
JR太田市駅から日に何本かバスが出ていますが、太田まで電車で行く事自体が大変なのです。
石見銀山地区は車の乗り入れが規制されているため、世界遺産センターの駐車場に車を止めてバスに乗り換えます。
大森でバスを降り、向かったのがレンタル自転車店。そこで電動アシスト付き自転車を借りたのは、集落や坑道跡が
谷川沿いに長細く広がっていて、アシストなしの自転車や徒歩で回るのが大変そうだったからですが、大正解でした。
石見銀山は日本最大の銀山で、16世紀から17世紀にかけて最盛期を迎え、世界中の銀の3分の1を生産したと言われます。
「龍源寺間歩」は代表的な坑道跡で、森の中にぽっかり口を開けています。
坑道は長さ約600メートル。内部は夏でもひんやりと涼しく、壁面には今も手掘りのノミの跡が残っています。
大森地区にはレトロな街並みが残っていて、散策が楽しめます。
2日目の宿は萩市のホテル「萩小町」。島根県の日本海沿いは高速道路があまり開通していないので、
距離の割に時間がかかり、たっぷり3時間は走りました。
「夕景の宿」がキャッチフレーズのホテルなので、日暮れ前に到着したいと思っていましたが、ぎりぎりセーフ。
窓の外には絶景が広がっていました。