小学2年生のころ
遠足の帰りに
みんなが帰ってしまった後に
余った水筒の水を
校庭の植木鉢にあげていた
通知表に担任の先生が書いてくれたエピソード
今でも覚えている
グレーの重苦しい毎日
それが日常
つかの間の非日常を味わわせてくれた遠足
それでも
何故か
家に帰りたくなくなって
「そうだ!花に水をあげなきゃ」って
必死に自分に言い聞かせるような
純粋な少女だった
誰もいない静かな学校
けなげにさくアサガオの花
無心に水を与える私
あのころから知っていたんだろう
私を慰めてくれるのは
自然の色や光
音
匂い
感覚
ほほえみや
穏やかな笑顔だけでよかったはずなんだ
目を閉じると
温かい太陽の光が見えた
ぶれるな
ぶれたくない
そう
願うのです