女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

関山穂香さん(雑学編)

2025年02月09日 | 【女流棋士の新初段】



 [#関山穂香]さん、女流特別採用推薦にて、日本棋院に採用。
 穂香さんの〝ひいじいさん(曽祖父)〟は、[#関山利一]先生。
 



 
 では、どんな人か?__について書くと……
 
 
 
[関山利一先生のプロフィール]
 
①父の関山盛利四段から碁の手ほどきを受ける

②恵下田栄芳(十六世井上因碩)と鈴木為次郎に師事。
 
③ 時事新報主催の勝ち抜き戦「時事碁戦」で、呉清源の19連勝を止める。
 
④第1期本因坊で優勝。
 
⑤主な門下生
 梶原武雄、山崎祐男、小山靖男、白石裕、徳永汎久、倉橋正蔵。
 
 
 
 そうした事を踏まえた上で、
 
「関山利一先生の門下生の中で1番の出世頭は、
 昭和のアマ四強の[#村上文祥]さんじゃねぇか?」
 



 
 と、私個人は思っています。
 
村上文祥(元アマ本因坊)|本因坊秀策囲碁記念館

村上文祥(元アマ本因坊)|本因坊秀策囲碁記念館

日本アマ囲碁界を代表する棋士、因島出身村上文祥氏は、囲碁文化を通じ郷土・因島発展に貢献されました。

本因坊秀策囲碁記念館

 

 
 
※関山利一先生と、中学時代の村上文祥さん。
 実は戦時中に同じ疎開先。そこで村上さんは利一先生の指導を受けたらしい。
 

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院生と指導碁

2025年02月03日 | その他・雑記

 
【テーマ】
 小学生の院生は、〝普通の囲碁ファンの上達に役立つ〟指導碁を打つ事が出来るか?
 
 
 ヒカルの碁では塔矢アキラが、伍の碁では榎本翠が、当時は小学生ながら、碁会所の女性スタッフに頼まれて指導碁(?)を打つシーンが。
 



 
 塔矢アキラや榎本翠みたいな〝将来の大名人候補〟ならともかく、例えば院生序列で50位以下の小学生が、普通の囲碁ファンに〝囲碁指導する〟事は、現実的に可能なのか?
 
 
 これについての回答の1つ。
 たしか大矢浩一プロの見解によれば、
 
「院生は同年代の高段者とばかり打ってるので、囲碁指導の経験は少ないんじゃないかな?
 なのでプロよりも院生の指導碁の方が、下手にとってはキツイかも知れません」
 この話を知ったのが、たしか2001〜2004年頃。
 
 
  
  ***** *****
  ***** *****
 
 
 それから少し後の2005年、都内の碁会所で会ったのは、小学3年生の現役院生の◎くん。
 碁会所でのレベルは〝アマ8段〟で、院生での序列は80位以下。
 
 その◎くんと対局してた碁会所のお客さんは、実は〝60才以上のアマ2〜3段〟
 そのお客さん達が揃って口にしてたのは、
 
「4〜5子局で教えて貰ったんだけど、◎くんの教え方は、分かり易くていい。
 ◎くんに、また教えて貰いたい」
 
 そこの碁会所師範(坂田栄男先生や梶原武雄先生に互先で勝った実力者)から聞いた話では、
 
「ネット碁のアマ6〜7段相手に指導碁を打てる様でないと、院生としては見込みがないですよ」
 
 別の囲碁サロンで会ったインストラクター(元院生)数人によれば、
 
「アマチュアへの指導碁をする時の打ち方とか心がけは、師匠の指導碁を見て勉強しました」
 
 昭和40〜50年頃はそうではなかったらしいけれど、特にヒカ碁ブーム以降の院生は、アマ高段者向けに指導碁を打てるたけの知識や心がけを身につけている人も多いらしい。
 
 
 後々。
 ◎くんは院生Aクラスまでは行ったけれど、プロ試験はプロにはなれず院生を辞退。大学囲碁部では主将として全国制覇した……と言う話を、◎くんの師匠から教えて貰いました。
 
 プロにはなれなかったけど、◎くんにはどれだけの才能があったのか? 当時の院生師範、そして◎くんの師匠から聞いた話によれば、
 
「才能の有無よりも、◎くんの場合は真面目で勉強熱心で人柄も良いからね。
 プロにはなれなかったけど、◎くんが院生にいてくれたのは、他の院生同期にとっても本当に良かった」
 
 
【補足】
 今回改めて、当時の院生リストを見返して気付いた事。
 
 ◎くんの同期は、一力遼さんや大関稔さん。
 他にも、現在の若手棋士のトップが多数在籍。
 
 それこそ院生の当たり年に、◎くんは院生に在籍してたらしい。

 

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〝未就学児向け〟〝小学生向け〟 に対しての良質な囲碁指導のヒント

2025年02月01日 | 良質な指導を目指して

 .
「子どもに囲碁を教えてみたら、有無を言わさず拒否された」
 
「特に(未就学児〜中学生の)娘は、囲碁はもちろん、親の顔や声かけを拒むほどになってしまった」
 
 これはヒカ碁ブーム以前、特に昭和30年〜平成15年頃に多発していた事例。
 この頃に囲碁を習い始めた人は、年齢や性別を問わず〝3ヶ月で8〜9割が離脱したいた〟と言う話も。
 
 この原因の1つが、コレ。
 
「アマ5級やアマ初段になった頃が、囲碁は1番面白い。
   ↓↓
 だから囲碁のルールを教えて、
 定石とか手筋とかを教えて、
 NHKとかの囲碁番組を観せて、
 公民館や碁会所で対局させて、
 囲碁教室や囲碁大会に参加させて、
 そして1桁級や有段者になって貰う。
   ↓↓
 そうやれば囲碁が好きな人が増えるはずなので、囲碁普及になるはずだ」
 
 そう言った、囲碁が大好きな囲碁ファンの勝手な思い込み。
 
 技術を覚えたり対局したりすれば囲碁が〝必ず好きになる〟かと言えば、そんな訳は無い。
 そもそも〝好き嫌い〟〝楽しい楽しくない〟は人間の感情の問題。なのでそれらは人それぞれに全然違うし、他人が望む通りに都合よく変える事なんか出来るハズが無い。
 
 
 
 ***** *****
 ***** *****
 
 
 
●子どもに囲碁を教えようとしたら、有無を言わさず拒否された。
 
●特に(未就学児〜中学生の)娘は、囲碁はもちろん、親の顔や声かけを拒むほどになってしまった。
 
●〝好き嫌い〟〝楽しい楽しくない〟は人間の感情の問題。
 なので人それぞれに全然違うし、他人の努力でどうにか出来るものでは無い。
 
「それが原因で、未就学児〜小学生の子どもに囲碁を教えるのは困難。
 だったらどうすりゃいいんだ?」
 
 それについての対策は単純。
 やるべき事はと言えば、囲碁や将棋の事は一切考えず、〝ヒトの心の姿〟と〝未就学児や小学生の発達〟にトコトン向き合う事。
 
 昭和〜平成に多発していた、〝子どもが囲碁嫌いになる〟事案。それをストップさせる方法を見つけるために私がやっていたのは、
 
「育児・子育て・家庭教育についての最新情報を、調べまくる」
 
 それの参考文献。私が2014年〜2020年頃までに読んでいた書籍・雑誌のリストが下記の通り。
 
 
①『幼稚園では遅すぎる』著;井深大
 ……サンマーク出版

  

 
 
②『0才からの母親作戦』著;井深大
 ……サンマーク出版

  
 
 
③のびのび子育て(月刊誌・休刊)
 ……現在は コチラのサイトで最新記事を公開。
    ↓↓
「やりたいことがない子」が好きを見つけるには? 自分を理解するために必要なこと

「やりたいことがない子」が好きを見つけるには? 自分を理解するために必要なこと

子どもには、好きなことに精一杯取り組んで欲しいもの。しかし中には「やりたいことがわからない」という子がいるのも確かです。子どもがやりたいことを見つけるために、...

nobico | nobico/のびこ|比べない、悩まない「のびのび子育て」応援サイト

 

 
 
④『AERA with kids』(年4回刊行・朝日新聞)

朝日新聞出版 最新刊行物:AERA with Kids:AERA with Kids 2024冬号

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朝日新聞出版の通販サイトです。

朝日新聞出版 最新刊行物

 


 
⑤『プレジテントファミリー』(年4回刊行)
 ……プレジデント出版
 
ファミリー冬号発売です! | 雑誌『プレジデントファミリー』の公式サイト(プレジデント社)

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「算数に強くなる!」 つまずき解消は簡単だった プレジデントファミリー最新刊<冬号>が好評発売中です。 特集は「みるみる<算数>が得意に!」。社会に出ても、入試で...

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 『幼稚園では遅すぎる』の初版は1971年。
 『0才からの母親作戦』の初版は1979年。
 
 どちらも50年以上昔の本なので、令和の最新情報とは違う点も多々あります。
 
 ただし著者の名前を見て貰えば分かる通り、井深大とはSONYの創業者。
 さる事から子育てに関心を持たれた井深さんが、育児・子育て・家庭教育に関する研究に対し、投資・支援をされた。
 
 その結果として発表されたのが『幼稚園では遅すぎる』と『0才からの母親作戦』の2冊。この2冊の注目点は、1990以前には注目もされていなかった〝脳科学〟を通じたアプローチがされている事。
 井深さんが支援をされた研究内容は欧米・欧州でも注目されたらしく、『幼稚園では遅すぎる』と『0才からの母親作戦』は日本国内でもベストセラーになったらしい。
 Amazonの書評を読んでみると、「○年前に子育てのために読み込んだ」などとある。50年も昔の本ながら、実は現代日本の育児・子育てのベースとして根付いている。
 
 
 
 『#幼稚園では遅すぎる』
 『#0才からの母親作戦』
 
 この2冊、囲碁ファンや囲碁関係者の間では(何故だか)知られていませんが、
 
「未就学児や小学生向けに、普及活動や囲碁教室を開催したい(もしくは主宰・指導してる)」
 
 と言う人がいたら、一度は是非読んで頂きたい名著。子ども向けの普及や指導のヒントが、もしかしたら見つかるかも知れません。
 
 
 

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