女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

〝未就学児向け〟〝小学生向け〟 に対しての良質な囲碁指導のヒント

2025年02月01日 | 良質な指導を目指して

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「子どもに囲碁を教えてみたら、有無を言わさず拒否された」
 
「特に(未就学児〜中学生の)娘は、囲碁はもちろん、親の顔や声かけを拒むほどになってしまった」
 
 これはヒカ碁ブーム以前、特に昭和30年〜平成15年頃に多発していた事例。
 この頃に囲碁を習い始めた人は、年齢や性別を問わず〝3ヶ月で8〜9割が離脱したいた〟と言う話も。
 
 この原因の1つが、コレ。
 
「アマ5級やアマ初段になった頃が、囲碁は1番面白い。
   ↓↓
 だから囲碁のルールを教えて、
 定石とか手筋とかを教えて、
 NHKとかの囲碁番組を観せて、
 公民館や碁会所で対局させて、
 囲碁教室や囲碁大会に参加させて、
 そして1桁級や有段者になって貰う。
   ↓↓
 そうやれば囲碁が好きな人が増えるはずなので、囲碁普及になるはずだ」
 
 そう言った、囲碁が大好きな囲碁ファンの勝手な思い込み。
 
 技術を覚えたり対局したりすれば囲碁が〝必ず好きになる〟かと言えば、そんな訳は無い。
 そもそも〝好き嫌い〟〝楽しい楽しくない〟は人間の感情の問題。なのでそれらは人それぞれに全然違うし、他人が望む通りに都合よく変える事なんか出来るハズが無い。
 
 
 
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●子どもに囲碁を教えようとしたら、有無を言わさず拒否された。
 
●特に(未就学児〜中学生の)娘は、囲碁はもちろん、親の顔や声かけを拒むほどになってしまった。
 
●〝好き嫌い〟〝楽しい楽しくない〟は人間の感情の問題。
 なので人それぞれに全然違うし、他人の努力でどうにか出来るものでは無い。
 
「それが原因で、未就学児〜小学生の子どもに囲碁を教えるのは困難。
 だったらどうすりゃいいんだ?」
 
 それについての対策は単純。
 やるべき事はと言えば、囲碁や将棋の事は一切考えず、〝ヒトの心の姿〟と〝未就学児や小学生の発達〟にトコトン向き合う事。
 
 昭和〜平成に多発していた、〝子どもが囲碁嫌いになる〟事案。それをストップさせる方法を見つけるために私がやっていたのは、
 
「育児・子育て・家庭教育についての最新情報を、調べまくる」
 
 それの参考文献。私が2014年〜2020年頃までに読んでいた書籍・雑誌のリストが下記の通り。
 
 
①『幼稚園では遅すぎる』著;井深大
 ……サンマーク出版

  

 
 
②『0才からの母親作戦』著;井深大
 ……サンマーク出版

  
 
 
③のびのび子育て(月刊誌・休刊)
 ……現在は コチラのサイトで最新記事を公開。
    ↓↓
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④『AERA with kids』(年4回刊行・朝日新聞)

朝日新聞出版 最新刊行物:AERA with Kids:AERA with Kids 2024冬号

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⑤『プレジテントファミリー』(年4回刊行)
 ……プレジデント出版
 
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 『幼稚園では遅すぎる』の初版は1971年。
 『0才からの母親作戦』の初版は1979年。
 
 どちらも50年以上昔の本なので、令和の最新情報とは違う点も多々あります。
 
 ただし著者の名前を見て貰えば分かる通り、井深大とはSONYの創業者。
 さる事から子育てに関心を持たれた井深さんが、育児・子育て・家庭教育に関する研究に対し、投資・支援をされた。
 
 その結果として発表されたのが『幼稚園では遅すぎる』と『0才からの母親作戦』の2冊。この2冊の注目点は、1990以前には注目もされていなかった〝脳科学〟を通じたアプローチがされている事。
 井深さんが支援をされた研究内容は欧米・欧州でも注目されたらしく、『幼稚園では遅すぎる』と『0才からの母親作戦』は日本国内でもベストセラーになったらしい。
 Amazonの書評を読んでみると、「○年前に子育てのために読み込んだ」などとある。50年も昔の本ながら、実は現代日本の育児・子育てのベースとして根付いている。
 
 
 
 『#幼稚園では遅すぎる』
 『#0才からの母親作戦』
 
 この2冊、囲碁ファンや囲碁関係者の間では(何故だか)知られていませんが、
 
「未就学児や小学生向けに、普及活動や囲碁教室を開催したい(もしくは主宰・指導してる)」
 
 と言う人がいたら、一度は是非読んで頂きたい名著。子ども向けの普及や指導のヒントが、もしかしたら見つかるかも知れません。
 
 
 

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