女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

【囲碁の勉強】 中山典之先生の場合

2023年02月16日 | プロの囲碁修業

【問】
 昔の囲碁のプロは、どんな勉強をしてたの?


【答】
 都内の古書店や図書館に通い、打碁集や詰碁集などを読み込み、碁罫紙に記録した。


[中山典之プロの場合]

「私がプロを目指して勉強していたのは20代。当時の私は、神田の古本屋でバイトをしていた。
 その古本屋に、本因坊秀甫全集の全3巻、本因坊秀栄全集の全4巻があった」

「秀甫全集と秀栄全集を並べて勉強したかったが、全集は高額で、当時の私の小遣いでは買えなかった。
 そこである時、思い切って古本屋の主人に相談したところ、
〝プロを目指しているなら、貸してあげるよ〟
 と、秀甫全集3冊と、秀栄全集全4巻を、無料で1ヶ月も貸して下さった」

「貸して頂いた全7冊に掲載されていた全棋譜を、1ヶ月かけて碁罫紙に書き写した」



 昭和50年代以前は、囲碁の勉強が出来る新刊の取り扱いがメチャクチャ少なく、本を探すにも一苦労だったらしい。
 なので当時の若手棋士や囲碁修業生は、

「打碁集に限らず、詰碁、手筋、ハメ手、ヨセ……
 都内の古本屋とか図書館に出掛けて、あらゆる種類の囲碁のテキストを探すのが日課だった」

 らしい。


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