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2022年末から23年末の期間。
藤沢里菜さんと上野愛咲美さん〝以外〟で、女流のタイトルを獲得した人(敬称略)
◎[#小西和子]
↓↓
[#テイケイ杯][#女流レジェンド]を獲得
※全国枠では初優勝?
◎[#仲邑菫]
↓↓
[#女流棋聖]を獲得
※史上最年少記録
◎[#大森らん]
↓↓
[#女流ブレーンズマッチ][#フマキラー杯]を獲得(初優勝)
◎[#牛栄子]
↓↓
[#扇興杯][#女流最強位]で優勝
※当棋戦では歴代初の2連覇達成
(牛栄子さんは違いますが……)
関西棋院所属の小西和子先生。
関西総本部所属の大森らんさん。
そして、関西地方で修業し、関西総本部でプロ入りした仲邑菫さん。
こうして2023年を振り返ってみると、〝関西ゆかりの人〟の初優勝・初冠位が相次いだ印象がありました。
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ここからはマニアックな話。
京阪神地方の囲碁環境について。
【その1】
「昭和60年以前に発足した囲碁サロンや囲碁教室を、現在は創業者の孫とか孫弟子が引き継いでます」
「囲碁が大好きなので、祖父母から引き継いだ囲碁教室で、地元密着の普及活動を頑張ります💪」
【その2】
「全国大会の常連のアマ強豪が、京阪神の各地で囲碁指導を行ってる」
「なので囲碁歴が低い小中学生でも、
アマの全国大会で上位入賞〜全国制覇したクラスの人達の指導を、
自分が通ってる小中学校の近くの囲碁教室や囲碁道場で受けられる」
【その3】
「2019年、仲邑菫さんが史上最年少でプロとして採用された(新設の英才枠にて)」
「これを機に関西囲碁のレベルアップのため、
若手棋士や元院生などが共同で『大阪こども囲碁道場』を新設した」
こんな風に、昭和から続く老舗系の囲碁教室、あるいは関西のアマ強豪やプロがフル動員で囲碁指導されている本格的な囲碁道場が、(囲碁ファンが想像している以上に)関西には多い。
そうした囲碁教室や囲碁道場が地元密着の指導を続けて来た結果、気が付けば小学生・中学生・高校生の囲碁好きな有段者・級位者・初心者が、年々増えている。
そうした〝地元密着・家族代々の囲碁活動〟を好意的に引き継ぎ普及活動をされている人が今尚沢山いるからこそ、〝アマチュアへの囲碁指導の質〟は、実は東京よりも関西の方がレベルが高い。
仲邑菫さんが未就学児〜小学校低学年のの頃。
当時の事はあまり情報公開されていないけれど、関西を拠点に活動しているプロやインストラクターの指導を受けていたらしい。
そうした経験が、小学校低学年年ながら韓国で修業するのに必要な能力のベースを作ったらしい。
小西和子、仲邑菫、大森らん。この3人が相次いでタイトル獲得に成功したのは、関西囲碁界が長年受け継がれてきた「囲碁の指導・育成の歴史の賜物」と私は見ました。
[#女流棋戦ふりかえり2023]
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