Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

BOSSづくし

2017-03-27 11:10:19 | PEDALS

BOSSに特化したペダルボードアレンジも終了です。今回もパッチケーブルはLAVAのタイトロープ。そろそろ日の出光機製作所のソルダーレスにしたいところです。DCケーブルのプラグはアングルに変換できるものをワウとチューナー、CP-1Xに使用。TU-3を上部に移動しましたがその部分にボードと一体の樹脂製仕切りが入っていてチューナー本体をウレタンフォームで固定できない為、底上げして取り付け。最大7個のペダルを収納しました。

ワウ上部のDCプラグにアングルを使ってもいいですがパッチプラグが邪魔になりDCケーブルが持ち上がってしまいます。これにはストレートのDCプラグを使いますがケーブル収納仕切りと接触するので仕切りのサイドを一部切除。この鉄板仕切りを切るのが今回のボードリニューアルで一番大変な作業でした。電源アダプターを入れてあるスペースも使うと8個まで可能です。DCプラグをすべてアングルにすれば小型ケースのペダルを横向きに2個まで増設できますがルックスが悪いのであえておススメしません。

リハでテストしましたがノイズ、問題、違和感が全くないのがBOSSの安定感。ジャンクションボックスから最初がワウ、チューナーの順でCP1-Xからご覧の接続です。アルモアのボードよりかなり軽量ですがこの個数になると結構な重量です。技シリーズやXシリーズのインジケーターは新モノだけに明るく見やすくいいですね。

こうなるとDS-1XやデジタルディレイもインストールしたくなりますがスペースがBCB-30の追加という手もありますけど。どうですか?お父さん!


BOSS PW-3

2017-03-21 09:49:52 | PEDALS

ワウワウペダル程フィジカルなエフェクターはありません。なので体にフィットしたスタイルを変えるのには苦労しますし慣れたルックスが変わるのにギタリストの抵抗感は増大します。しかし、最近ではペダルボード内の限定されたスペースを利用するため小型のワウワウペダルのリリースラッシュ。このBOSSのBCB-60も今回コーラスCE-2Wが増えたため使い慣れたVOXワウだとスペースに問題があり新しいワウペダルの検討です。TU-3をボード上部に移動させるためDCケーブルを格納する鉄のプレートを切らないとならないのが厄介。

今までのBOSSのワウペダルはデジタルで巨大なイメージしかなく気にも留めたことはありませんでしたが新製品が出ていました。このPW-3はフルアナログ回路とトレンドの小型化という現在の流れに沿ったスタイル。ルックス的には全く洒落ていないプラスチック製のような外観で機能性だけを追求した感。ただのボリュームペダルと思ってしまう容姿ですが手にするとオールダイキャストボディの800gもあり安定感は抜群。踏込み感はスムースで滑らかでトルクも調整できますがそのままで十分。やみくもに小型化したのではないスタンダードと踏込み感が変わらないギリギリのデザインは流石BOSS。両サイドにインジケーター完備と至れり尽くせり。

フルアナログ回路なのにノイズは全くありません。外観から想像がつかないイタリアンビンテージトーンでゲインも細くなりません。カーブや質感が今までいろいろといじってきたワウの理想的なトーンがそもまま出るところが恐ろしい。目玉は2個のモードが切り替えられるところで通常のスタンダードモードは勿論、リッチモードが素晴らしいですね。ビンテージワウ特有のローエンドの減少がリッチモードではスルー状態と同じ低域を維持したままワウが機能します。そのためミッドレンジが少しばかりブースト気味になるのも使い方で強い味方に。ブースト感を減らすにはギターのヴォリュームを少しだけ落とせば太くフラットなワウに変化。メローなシングルノートのワウには最高のマッチングです。ワイルドなワウカッティングにはビンテージモードがベストですがどれも外しがないところが製品の企画力の凄さでしょう。様々な調整が可能なハイエンドのカスタムワウも素晴らしいですがワウのオイシイところはみな同じなのでその落としどころでトーンが作れるかということです。

渋いのがワウ作動時にノンバッファにすることでワウの効果が最大になるように設定されています。スルー状態でBOSS特有のバッファ経由になり後段のエフェクトに影響を最小限にするようになっているのもいいですね。なのでギターから真っ先にワウに接続するのが一番ワイルドになりますがそこは音の好みで変えても問題はありません。最近のBOSSの商品作りはBOSSから遠ざかっていたハイエンドマニアオジサンたちも引き入れるパワーがあります。セッティング次第でビンテージトーンにもモダンにも変化するのでセッティングのレンジがかなり広いので調整しきれていない人たちがBOSS臭さと言ってしまうのでしょう。

BOSS臭とはいったいどんな匂い?


BOSS CE-2W

2017-03-20 21:24:47 | PEDALS

最近は話題の新作が妙に気になり入手してしまう癖がついて困ります。そんなBOSSの技クラフトシリーズCE-2W。BOSS自身が過去の作品を見つめなおす企画ですが、ここにきて再度BOSSという気にさせる演出には恐れ入ります。モディファイメーカー得意の別スペシャルモードを自ら加えていますがガラッと変化する社外品とは違い、古き良きスタンダードと渋くひとヒネリ加えたモードに品を感じます。

スタンダードモードの薄くかかるコーラス効果はジャズコ的な感じとは違いフェンダー系チューブアンプに少しだけ広がりを加えるレスリー風な感じが味わえ、昔のCE-1も体感出来るというお得感。コードに広がりを加えるだけではなくしっかりシングルノートに染入るコーラスが太いトーンを演出。ビギナーからプロフェッショナルまで許容範囲としてしまうBOSSの設定の巧妙さが素晴らしいですね。これでジョニーウィンターのコーラスサウンドも可能です。ブルースとコーラスのコンビネーションは意外と多く癖になるんですね。

BOSSのペダルで統一したBCB-60のボードに早速インストールしましたが水色がカラフルいいバランスです。BOSSのペダルは電池使用を想定したオリジナルのケースですがパワーサプライを使用する想定のペダルボードでは電池は使いません。液漏れやボードの軽量化もあるので電池を取り出しますがその弊害がスイッチング時のカチッという音。電池の場合の固定スポンジが踏んだ時の消音になりますが電池を取り出すとケースとスイッチ蓋の金属同士がぶつかり音がします。それを防ぐためにスイッチ蓋裏に薄いウレタンフォームを敷くとマッドな音になっていい感じに。薄いゴムだと粘りつく感じなのでウレタンがベストですが耐久性が低いのが難点。金属音がしてくるとまた交換すればいいですけどね。

しかし、このCE-2Wの意味不明な点がメイドインジャパン。日本国内で製造したため価格は高くコスパは以上に低い。通常のように台湾メイドでせめて売価1万円代にしてほしいところですが日本製にする理由が今一つ謎。付加価値を付けたのか話題性を狙ったのかはわかりませんがBOSSらしくありません。国内でしか再現できない秘密の工程があるのか。サウンドは十分ハイエンドなんですがね。銀ネジにするところから初期の日本製というところのモディファイを狙ったのか。オジサンたちの居酒屋ネタです。


BOSS 電源ケーブル

2017-02-22 18:29:42 | PEDALS

ずっと昔からスタンダードのBOSS専用ペダルボードのBCB-60。最近はCP-1Xの登場で再度BOSSで攻めてみます。軽くて使いやすくジャンクションボックスから電源系までそろっている至れり尽くせりのペダルボードですが、電源ケーブルが弱々しいのでいつもの自作です。BCB-60付属の長いDC、ACケーブルとアダプターの扱いにいつも苦労しますがアダプターとDCケーブルをきれいにまとめてメガネプラグからACコンセントプラグまでしっかりしたケーブルでやってみます。最近おなじみのコスパが高いパナソニックの室内用ACプラグ。これに慣れてしまうとホスピタルグレードは必要ないような気がしますね。

しかし、このコンプレッサーCP-1Xはいいですね。トラッドなダイナコンプサウンドもノイズなくアウトプットします。このかかっているかいないかのナチュラルな肉付けが今までのペダルコンプでは再現できなかった分野でしょう。歪に関してもエレキギターのオイシイところは全て網羅されているのでこれらBOSSで音作りが出来なければ他でもダメということでしょう。実際のバンドアンサンブルで小音量でもしっかり抜けてくるところは研究されつくされているのでしょう。長年プレイされているオタクなオジサンギタリストも今あえてBOSSでやってみると新しい発見があります。数年前、日本の大御所ギタリストのライブでも足元にはBOSSのSD-1がありましたし。

ハイスペックな機材でもスタンダードな機材でもギターの好みの音というのは一つなのであれやこれやと嗜まなくてもいいのですがそこが皆さん病気だから仕方ありません。

 


BOSS CP-1X

2017-02-17 11:38:50 | PEDALS

コンパクトペダルの世界基準BOSSの新アイテム「CP1-X」。最近のBOSSは自らモディファイする上質なブツのリリースラッシュ。そんなコンパクトエフェクターの中で渋い存在のコンプレッサーをハイエンドにチューンナップしたのがCP-1X。しかし、これは単なるモディファイではなく別物の新商品です。コンプレッサーは現在のギタリストが使用するペダルでは少数派になっていますがハイエンドメーカーでも新作のコンプレッサーを出すなど密かに熱い分野になりつつあります。

レコーディングやDAWでは無くてはならないのがコンプレッサー。ギター単体用コンプといえばMXRのダイナコンプと相場は決まっていますが独特のコンプレッション、カッティングでの粒をそろえる等の限定的な使用方法しかありませんでした。付随するノイズやダイナミクスの低下で使い方を間違えるとダメなギタートーンに陥る難しいアイテム。それを使いやすくしたのがBOSSのCS-3ですがCP-1Xと比べるとかなりレトロな質感です。現在はこれだけ高品質なドライブペダルがあるのでコンプの出る幕はありませんが他のドライブペダルとうまく混ざり合って自然な太いギタートーンを送り出します。ノブのコントロールでクラシックコンプも出ますが全体のマスタリング的な使い方が本機の醍醐味でしょう。

特にこれがBOSSの最新デジタル技術によるXシリーズというのがポイントです。ビンテージ推奨派はどうしても馴染めないデジタルエフェクトですがそんなボーダーを軽く超えるのがBOSSの技術。数年前から使用しているOD-1Xはオーバードライブの究極の姿かもしれません。ハイゲイン、ローゲインすべてが使える音で完成されている音の微調整をするような使い方がベストでしょう。デジタル、アナログを超越したところにBOSSの底力があります。完成度が高くコントロールが少ない分BOSS臭いとか仰るギタリストも多いですが。Xシリーズのトーンの完成度からするとアナログに拘ったハイエンド「技クラフトシリーズ」は多少中途半端な印象を受けてしまう程。

CP-1Xはギターコンプというよりギタートーン全体のマルチバンドマスターコンプの風合いです。あくまで自然でコンプレッション感が無いようでピークを的確にセーブする効き方。クリーントーンでのシングルノートにクリーンブーストのような太さを与え、ボリュームカーブを滑らかに変化させる感じです。劇的に変化させるのではなく馴染ませるようなアプローチ。コンパクトペダルでは無かった実に高品質な大人向けのエフェクトです。少し前にリリースされているベース用コンプBC-1Xも地味ですがデジタルで一つ上をいくサウンドというのがこのXシリーズのコンセプトのようです。

これは実際に現場で使ってみてまた新たなポイントが見つけられるペダルのようです。技クラフトとXシリーズの融合。BOSS専用ボードでそろえるといい感じに原点回帰です。