Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

Ultex Jazz Ⅲ2.0

2015-07-10 10:19:34 | Column

ペダルも深い世界ですが、保守的パーツの代表のピックもこれまたキリがありません。スタンダードの赤いJAZZⅢが定番になったと思いきや最近はもっぱらこの黒いULTEX JAZZⅢ。フラットではなくピック中心が2.6mm、外側1.2mmという変形でこれが実に持ちやすい。スタンダードJAZZⅢより一回り大きいエリックジョンソンモデルに近いですが肩部分が丸い。シャープな先の部分は使い始めはトレブリーですが先が適度に研磨されてくると滑らか。ダイナミクスが一番つくのが何と言っても右手の指ですから指に近いとなるとピックを小型化するという考え方からきています。これは人によりますが・・・・。

ピックが小さくなるとグリップの問題が出てきますが逆アングルのように親指と人差し指を伸ばした状態でつまむスタイルは小さいほうが弦をヒットした時の抵抗感はありません。逆に人差し指を曲げる「グー」スタイルは大きいピックのほうがいいのかもしれません。このULTEX JAZZⅢは小型なのに厚みがあるのでグリップの塩梅がよく先が薄めになっているのでヒット時のノイズも少ない。できればスタンダード赤の形状でこの中心厚をやってほしいものです。

しかし、小型化も際限がありません。スティーブルカサーやリーリトナー使用のマンドリン型ピックも使ってみると意外といいです。メーカーによって形状は様々ですがこのダンドレアのプロプレックシリーズ1.5mmはシックリきます。王道の材質セルロイドがソフトでいてシャープなアタックがあります。ホームベース型をマイルドにしたやつもなかなかいいですね。このダンドレアはアメリカで古くからある老舗メーカーで日本で代理店が無かったのかあまり印象はありません。昔、ビンテージギターのハードケースのポケットに数枚入っていた記憶がありますが認識はそんな程度。厚さは1.5mmですが小型な為、硬く感じますが丁寧な面取りでスピード感は落ちません。カッティングもスムースマイルド。

オーバードライブペダルのチョイスと同じでシングルノートのリードとコードカッティングをスピーディーに使い分けられるピックが重要です。前にも書きましたが自分に合うピックを見つけるというのもありますが、ピックやギターに弾き方を合わせるのも有りです。その基本はアンプから出ている音とピックをあてる角度や深さを常に気にする必要がありますね。基本は弦と平行にピックをヒットするのがコンプ感が少なくダイナミクスがつけやすいですがスピードをつける場合抵抗がついてくるので角度が必要になります。そこが一番悩ましいところです。

普通はこのJAZZⅢタイプや小さいピックはスピード重視のテクニカルギタリスト御用達ですがゆっくりなシングルノートを粘っこく弾くにも実にいい。レゲエのカッティングもバッチリ。

 


コメントを投稿