忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

信州ドライブ 往復1,800km

2013-06-04 | 旅行
 毎年GWの恒例行事と化している信州へ今年もまた出かけた。

4月末に東北地方への桜巡りのドライブ旅行から帰ってまだ一月余りしか経って
いないが、愛知東海に住む長男夫婦が泊りがけで来るように誘ってくれたので
3日ほど厄介になり、そのついでに信州まで足を延ばしてきた。

長男夫婦には今年9月で2歳になる男の子がいる。ヨチヨチながら歩き始め、
まだ片言の単語しか話せないものの身体を使ってで表現してくるので本当に
可愛い。
この孫息子はまた肉親の贔屓眼を差し引いて第三者の眼でみても可愛い。

東北旅行の帰路にもこの孫息子に会うために立ち寄った。もともと我々の
旅行はおおまかな旅程は決めるものの、旅先の天候などの状況変化によって
予定を変更することが多い。臨機応変といえば聞こえがいいが、いいかえれば
行き当たりばったりの旅である。この時も弘前に行きたいと思っていたのを
桜の開花が遅れているので角館で引き返してきた。
そんな具合で、前日に息子夫婦の都合を確認しただけのいわゆるいきなりの
訪問だったので半日居ただけで午後には退去した。
今回はそれを思って長男夫婦がゆっくりするように誘ってくれたのだろう。

東北旅行の時もそうだが、こんないい加減な我々夫婦を長男の嫁は嫌な顔ひとつ
せず迎えてくれた。子育てについても叱ることをせずに褒めて躾をやっている。
子供のペースに合わせゆったりと育児を楽しんでいるようだ。この子はきっと
いい子に育つだろう。

長男一家のところにまだまだ居たかったのだが、長居すると嫌われる。これ
以上の長居は無用だ。
後ろ髪を引かれる思いで後にして信州に向かう。


今年の信州は5/23~25の3日間だったが、連日、雲がほとんどない快晴で
山を見るには絶好の天候が続いた。ただ欲を言えば信州はやはりGWの時期が
ベストのようだ。この時期、山の雪解けがほどよく進み、桜と桃、そしてコブシ
とまさに百家繚乱。遠くの雪山と里の春を一度に楽しむことができる。

これに対して5月の末というとさすがの信州も花は散って若葉の季節。山の残雪
も薄くなっている。


馬籠宿
毎回立ち寄ってはいるが、やっぱりここに来ると”いかにも信州に来た”
という気持ちになる。皇女和宮、篤姫も輿入れの時に通ったと言う。
島崎藤村記念館もある。

 馬籠入口

 辻にある水車

 馬籠宿石畳道


道の駅「日義木曽駒」
 中仙道の中間点にある道の駅。木曽駒ケ岳がくっきり見える。
 余談だが、一昨年ここでミニチュア木工で使う檜の板を買ってきた。

 遠方に木曽駒ケ岳を望む




松本城と北アルプス
この日は格別の快晴で、年に数日しかないそうである。
城の東側の堀端にある市役所の駐車場に車を停めさせてもらった。昨年
まで見かけなかった管理人が配置されていて、市役所に用事があるか否か
をチェックしているようだったが咎められなかった。(その節はお世話に
なりました)

 東側にある太鼓門
  数年前に補修・再建。門の中に登ることができる(有料)


 松本城と北アルプス
  中央の特徴ある三角錘形の峰が常念岳



北アルプス常念岳
常念岳は松本のシンボル。松本市から犀川沿いに車を走らせて、豊科インター
方面に向かって犀川に掛かる「田沢橋」を渡るところで車の前方に常念岳が
現れ圧倒される。


大王わさび農場
 わさび田
 日よけのスクリーンで覆われている


 水車小屋とゴムボート遊覧
 黒澤映画のロケで使われた水車小屋が残されていて、湧水の流れ
 と一体になっている。


 木々の間から眺める北アルプス
 GWにはここから桜の花越しに見えるが、桜が散ったあとなので
 若葉越しとなる。


 有明山
 この山も特徴のある形をしていて一度見たら忘れられない
 近隣の池田町立美術館に行ったことがあるが、そこから見える
 北アルプスと有明のパノラマもまた良かった。



 白馬
 大町方面から望む白馬連峰


 白馬駅前


 白馬駅前から望む白馬連峰


 白馬青鬼地区
 白馬駅の北方に10kmほど山合いを登ったところにある青鬼(あおに)
 地区。昔、白馬から戸隠へ抜ける街道筋だったようだ。ここから見える
 白馬がまたいい。
 写生の人たち


 正面のこんもりとした樹木はコブシ。GWごろに全体が白い花で包まれ
 白馬連峰、水田と会わせて一見の価値がある。  



 水面に映る白馬
 地区の田植えはほとんどが済んでいたが、最上段の棚田だけ代掻きのまま
 残されていた。風がなく水面が鏡のように白馬を映す。


 地区の民家


 100人ほどの学童の一団が写生に来ていた。多分、白馬北小の学童達の
 遠足か何かの学校行事なのだろう。北小学校からだと距離にして5km余り
 だが、青鬼口からの標高差135m。しかも学校から青鬼口まで7、80m
 下っているので行き帰りで200mほども昇り降りすることになる。
 元気な子供たちを見かけると元気がもらえていい。



 白馬大出公園
 茅葺屋根の民家と吊り橋に白馬連峰が映える。
 白馬の観光パンフレットに”日本の原風景”とある。



 穂高神社
 ここの駐車場で昼寝をした



 伊那谷 道の駅「いいじま」から望む駒ヶ根




 東北旅行で3,300km、信州へ1,800km。一月の間に合計5,000kmも走ったこと
 になりさすがに疲れた。しかし信州は何度行っても飽きない独特の雰囲気
 を持っている。