毎日、庭に入れ替わり立ち替わり雀がやって来る。
単独で来るのもあれば、数羽まとまってやって来るものもある。大抵は時たま「チュン」、
「チュン」と鳴くだけだが、なかにひときわ大きな声で、しかもかなり頻繁に鳴くグループが
ある。
先日、餌を撒いた庭さきに降り立った雀の一羽が、両方の羽を体につけたまま細かく震わせ
て摺り足で他の1羽に近寄った。丁度幼子が親に「ちょうだい!ちょうだい」というように何
かをねだるようなしぐさに見えた。すると摺り寄られた方の雀が啄んだばかりの餌を口移し
に渡した。
そこで分かった。大きな声で頻繁に鳴く雀は巣立ちしたばかりの幼鳥で、大きな鳴き声は
親鳥に餌をねだる声だったのだ。
すっかり大きくなって姿形はもう全く区別がつかない。飛翔する姿も全く同じに見える。
いま我が愚息どもも子育ての真っ最中。ちょうど息子達を見るようで雀がいとおしく感じられた。
雀の方は数週間以内には親離れ、子離れをするのだろう。そして以後は親でもなければ
子でもないという関係になるのだろう。そう考えると少しさびしい気もする。
(※幼鳥が「おねだり」をする姿は本当に可愛いが、警戒心がとりわけ強いのでカメラに
納めることはできなかった。残念!)
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