忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

金髪の女将 ジニーさん

2013-05-16 | 日記
 図書館で偶然目に付いた「ニッポン人には、日本が足りない。」というタイトルの本。

表紙には和服姿で玄関先の生け花を活ける金髪のジニーさんの写真がある。
語学指導教師として来日し、山形県銀山温泉の老舗旅館に嫁いだ米人女性である。

何年か前にTVの特集で見た記憶があるので、本のタイトルにも惹かれて借りてきた。
米国女性が、よりによって山形の山間(あい)にある片田舎(失礼)の温泉旅館の
女将として奮闘しているということで、ものめずらしいこともあって一時大々的に
取り上げられた。日本公共広告機構のCMにも出演した。

本書からは、ジニーさんの生い立ちや、ご主人との馴れ初め、日米の習慣や考え方
の違いからくる苦労などが判った。
しかし、残念ながら肝心の「日本が足りない」ものが何であるのかがわからなかった。

本の最終末尾のページに
「本書のタイトルに、CMコピー『ニッポン人には、日本が足りない。』の使用許可
をいただきました、AC日本広告機構にお礼申し上げます」
とある。
タイトルがCMのコピーなのでタイトルと内容が合わないのは当然なのだろう。


ところで、本を読み終えて銀山温泉の場所や宿のことをネットで調べてみると
 ●ジニーさんが嫁いだ藤屋旅館は経営破綻し民事再生法の適用を受けて再建中
 ●ジニーさんは数年前に子供二人を連れて米国に帰国したままであること
ということが判った。
どうも、ジニーさんは反対したらしいが、著名な建築家に依頼して高級旅館に
鞍替えしたことと一時の秘湯ブームが下火になって客足が遠のいたのが重なった
らしい。
こちらの方がショックである。

 



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