藍風珈琲店

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お陰様で20周年

Wの驚き

2018年02月28日 | 介護日和

 

 

91歳の姑

みかんの皮すら仕舞い込む日常に「捨てて!」は言うだけ無駄なんです

今朝、朝食を姑のベットのテーブルへ置くと

昨日食べたクリームパンの袋がたたまれているのを見つけたので

スッと私のエプロンのポッケに入れた。

「今、何盗ったんだん?」と。

                 ・・見つかった

「ゴミ取ったの!」

「ゴミでない返して

「昨日のクリームパンの袋!  クリームついてるし捨・て・る!」

こんなやり取りが続き

機嫌を損ねた姑が朝ごはんを要らんとばかりに

食器を押す姑の手首を私が掴むと・・・

手に噛みつこうとしたno1

 頭の中でプチンと音がして久しぶりに大バトル

91歳不整脈を持ちながら引きません

ブチ切れながらも、もうすぐデイサービスのお迎えが来る時間も迫り

二人で罵声をかわしながらデイサービスの準備にとりかかる

久しぶりに怒りが収まらない

それでもお迎えの時間が気になり

車椅子に乗せようと姑の部屋へ戻ると

・・・no2 、泣いてた

「朝からごめんね、朝からごめんね」と涙をぽろぽろ

びっくりと同時に私まで一瞬にして涙が

「いやいや私もごめんね、言い過ぎたね・・

二人で泣いているところへお迎えが

「どうされました?」

                

 指先を綺麗に彩るネイルサロンとは無縁の日常ですが

介護ってこんな一言で救われるんだよなぁ~

噛まれそうになったのも初めてですが所詮、入れ歯です(笑)

91歳さん、まだまだ頑張ってくれそうですね

 夕方戻った姑はすでに今朝の記憶は無くなっているのも現実・・

夢か誠か「謝った」って事だけ私の記憶に残し

認知症と暮らすには毎日テキパキ気持ちの切替えが大切です

 

 

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二度目の在宅介護

2017年08月11日 | 介護日和

太郎を出産後約2週間でお店に復帰

太郎は母乳時間以外ほとんど

抱っこしてあげられなかった子ですが

その分舅が片時も離れず太郎の傍にいてくれました。

ようやく太郎が一人遊びを始めた頃

お役御免とばかりに脳梗塞で倒れ要介護5の最高レベル

「舅が居なかったら太郎はこんなに

朗らかな子ではなかったかも・・

何の迷いもなく在宅介護を選択

・・ただ気持ちだけで突っ走り

お店や子育てを抱えながら

要介護5の身体を看るには

私はどうしようもなく経験も知識も足らなさすぎました

「なんとかなるさ~」的な性格が

死を早めてしまったと思う後悔が未だにつき纏っています

 

91歳の姑

いよいよ本腰介護が始まりました。

舅の時は突然飛び込んできた介護でしたが

やっばりあの時、経験してて良かったのかなぁ~

舅にできなかった事をここで返せたら少しは

私の気持ちも楽になれるかも

結局家族愛すら持てずにいる姑ですが

ここをやりきれたら

私の人生の罪も後悔も吹っ切れるのかもしれません。

 気位の高い義母ですが「ありがとう、ありがとう」が増えました。

でもお嫁ちゃんはわかってます

「おっ調子いいじゃん」と壁を薄くした頃

穴を空けられることを・・

バンドエイドもちながら

 ・・ちばるよっ

ケアマネさん、ショートステイ、デイサービス

薬局には必ず介護用品コーナーがある時代

30年前、こんな便利なシステムはどこにもなく

買い物すらままならなず24時間体制で母が祖母を介護する姿を

見て育ったことを感謝しています。

母が望んだか否か

只今、姉も同居で介護者となっているお嫁ちゃんです(笑)

姉妹で介護を語り合える事も有難い事ですね

 

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91歳の誕生日

2017年05月07日 | 介護日和

大正15年生まれ(昭和元年)

そしてもしかしたらまた新しい時代がやってくるかもしれない

4つの時代を跨げそうな期待が沸いてきます

本日5月7日

無事に91歳の誕生日を迎えました

被害妄想のおとぎ話・・

認知とはクモの糸のように記憶と憶測が絡み合い

きっと頭や心の中はモクモクファームなんだろうと思います

先日、一つ年上の町内最長老の方が

家族の合意で施設へ入所されたので

現役生活を送る町内最長老となりました

足が悪いのは本人には気の毒な事ですが

同居家族としては徘徊が無いって事だけでも有難い事です

ここまで来たら記録を更新し続けていけるところまで

 何はともあれ「命どぅ宝」

              HAPPYBIRTHDAY

 

 

 

 

 

 

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魔法の言葉

2016年10月23日 | 介護日和

朝から始まりました

「枕の下にあったお金が無くなった」

        

「お金は大切なものだから

大事にお財布にしまわないとダメだって

お母さんに言われなかった?

お母さんはお金は枕の下って教えてくれたの?」

           

すっと、眉間のしわが緩み

きょとんとした90歳のシワシワな少女が現れます。

ついでに

「お母さんに くそったれっとか汚い言葉を使ったらダメだって

言われなかった?」も付け足します

  

 

有難い事に 取った、取らないの拉致のあかない会話を続ける時間が私にはなく

そしてこれっ とっても効くのです

「お前の母ちゃんで~べ~そ」に似たような心理なのかも

「母」という魔法の言葉

いくつになっても(たとえ90歳になっても・・)

母という存在って偉大だなぁ~と

思います。

お嫁ちゃんのなせる業

私自身母が亡くなってからお空を思う事が増えました

お空に胸を張れますように・・

 

は~っ

お店があるってありがたい 

 

 

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90歳の誕生日

2016年05月05日 | 介護日和

姫が小学校の低学年の頃

遊びに来るお友達を次々と

「うるさい、何しに来るんだっ帰ってけっ」と

怒鳴り散らし

怯える子供たちを見ては

自分が思い描いていた子育てが儘ならず

姑と何度も口論したのもこの頃

娘に「学校で何か言われてない?」と尋ねると

娘はにっ と、笑って

「も~っ  気持ちいいの

くそばばぁ~くそばばぁ~ってみ~んなが言ってくれるから

私は怖くて言えないけどねぇ~」と。

                         ・・・

5年前舅が脳梗塞で倒れた頃に始まり今に続く

「私のお金返しなさい」からの日々の珍道中

ひたすら無感情に対応する私。

とめどなく落ち込む旦那さん

穏やかな太郎も耐えて耐えて・・キレル 

娘に「あなたは何でそんなに上手にオバーちゃんと対応出来るの?」と尋ねると

「だって、10分もしたら覚えてないんだよぉ~

              怒ってたら疲れるじゃん

                          神っ

本日90歳の誕生日を迎えられました。

通い合わない感情と向き合う日々・・・

認知もあり、足も性格も悪いけど…体はすこぶる健康

怒鳴り合ってもすぐに許してあ・げ・ら・れ・る太郎からの学び

さらっと受け流す娘からの学び

おばーちゃんが居なければ

こんな風に「人」を学ぶ事はないのだとは、常に思う

私自身、生きてる意味も生かされている意味もわかりませんが、

今日は自分の為に

人として後悔のないように・・と思いただす誕生日

親ばかですが子供たちはとっても「いいやつ」に育ってます 

ありがとう

おばーちゃんのお陰です

 でもクソッタレ女は、「ここは」頑張らないと決めています

 心のバランス保つのが精いっぱい

 自称「お嬢様」の90歳の誕生日

 

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