1月の中旬、大好きだった叔父が亡くなりました。
40年以上連れ添った人をたった一人残して。
四十九日の日、叔母の涙腺は壊れていました。
しゃべりながら、笑いながら
頬をつたう涙に気が付きません。
そこには本当に哀しみの中にいる人が居ました。
気密性の高いマンションの一室で朝起きると
顔にふっと風がかかるそうです。
「あっ、居てるなぁ~って思うよ」と。
遠い昔、猿扱いだった小学生の私に
叔父は「俺はうそをついた事はいっこもあらへん」と
言った日がありました。
突っ込みまくる、しつこい小学生。
ひょうきんな叔父との、幾つもある戯れ話。
「苦労をいっぱいかけたからこいつを看取ってからしか俺は死なんわ」と
いつも言っていた叔父ですが、
本当に嘘つきになりました。
「うそをついていい日は決まっている」と、
怒りたいけど、伝え方が分からない
「千の風」のいうものがあるならば、そうあってほしいと
やっと思える今日この頃。