[2001年 6月18日]
CT画像と紹介状を持参し、市立病院、泌尿器科外来へ。
K先生に画像を見て戴きながらの問診。
画像を見て数秒後「腫瘍の可能性があります。
検査の結果次第では、放置しておけませんので、
手術により除去する場合も考えられます」
益々「癌・・・悪性腫瘍」の自分なりの疑いが頂点に達し。
「悪性腫瘍ということもありえますか?」
勇気を出して質問してみたら。
「ありえます」と即答。。。
「今の段階では、何一つ断定できませんから。
どのような細胞か、まず検査するのが先決ですよ」
K先生の落ち着いた対応と言葉でしたが、さすがに動揺は
隠せませんでした。
こちらの写真が当時絵で書きながら説明して戴いた現物。
写真では左側になりますが、自分から見て右側、
右腎臓の丁度下側付近に4cm位の腫瘍がある。
この時点で腫瘍が腎盂や静脈まで達しているかの
判断ができておりません。
又、後日自分で調べたり、主治医にも教えられますが、
リンパ・肝臓・肺・骨などへの転移性が強い癌。
検査次第では、手術もあり得るので、入院期間を1~2ヶ月
見たほうが良いとのことで、会社の引継ぎ、入院の準備等
ある程度の時間は戴くことができ。
月末も近いこともあり(営業職でしたから、売上・回収等の業務あり)
入院は7月9日に決めました。
入院後の検査内容の説明に入り、『MRI』と『血管造影』による
検査で、腫瘍の状態を調べると説明を聞き。
検査内容を詳しく説明されてましたが、この時家族にうまく説明
出来ないほど、集中力を欠いてました。
覚えていたのは、「今この瞬間で、たばこを止めてください」
これだけでしたね。
仮に手術となった場合、「痰で術後苦労されますので」
もうこの言葉を聞いた瞬間、「手術なんだ」と得意の思い込み
に入ってしまい。
その後、簡単な血液検査し、入院の手続きの説明を聞いて
病院をあとにしました。
その後、まだ癌と宣告されていないのに、完全に思い込みに
入ってしまい、なにも手につかない時間が過ぎて。
でも、後々の覚悟の早さなどを思い返すと、先手で落ち込んだ
事が、かえって良かったかも知れませんでしたね!
過ぎたことを思い出しながらですので、今日はこの辺で・・・・