「エイムの窓口」

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闘病記4「検査結果」

2009-04-29 17:40:19 | 個人的

[2001年 7月12日]

前日までの検査による診断結果と、今後の治療の
説明が、この日の午後ナースステーション内でありました。

結果、悪性腫瘍でした。。
主治医のK先生のお話は、腎臓でも腎盂・リンパ・静脈付近
から離れており、そこまで侵されていない様子だと。
4センチの腫瘍だが、早期発見だったとのことで、
腫瘍もステージ1だと思うとのことでした。

手術の方法を告げられ、2種類の方法があるがどうするか。

ひとつは、右腎を全摘出する手術。
開腹して腎臓を取り去る手術なので、3~4時間位の
時間で終了するとの事。

二つ目は患部から数センチ上の部分から除去する部分切除
手術。
手術時間は6~8時間かかるとのこと。

私、お腹回りに余分なものがたっぷり着いてまして・・・
手術がはかどらないことも想定しての時間ですかね・・・

主治医のK先生は、わたしが当時36歳という若い年齢なので、
長い手術時間にも問題無いし、今後のことを考えれば、少し
でも機能する部分を残した方が良いとのお話でした。

従兄弟の外科医も約束通り結果に立ち会って戴き、
「本人に少し考える時間を与えて欲しい」
と主治医に話して戴け、少し考える事に。

考えるとはいえ、手術がどうのというより、「悪性」しか
頭の中には無く、かなり落ち込んだのを覚えておりますね
かすかな望みを、心のどこかで期待していたのか、
さすがにショックでしたよ。。

でも決めなくてはならず、まず先生の話と、手術方法に問題は
無いか従兄弟に訊ねると、「問題ない」とのこと。

事前に先生のことを調べていたらしく、かなり信用できる先生
との事で、もう信用するより他はなく。

 

手術は、簡単で、手っ取り早い方法の「全摘出」で良いのでは。
と、話すと、「どうして?」と聞き返され、
「だって、難しい手術中に容態が急変したり、出血多量で死んだり
したら嫌だし・・・」と話すと、笑いながら「大丈夫」と跳ね返され。

従兄弟も少しでも右腎を残した方が良いと薦められ、
「どうせ全身麻酔で、術中は意識もないのだから」
この一言で、「わかった!部分切除にする
「何を心配しとるんだ??」って言われました

主治医に報告し、万が一患部の状態が思っていたより悪い場合は、
全摘出に変更することに承諾の上、部分切除で行うことに。

 

手術日は7月17日に決定。

 

この日より気持ちの落ち込みが絶頂に達しておりました。
親が見舞いに来たとき、突然私の口から出た言葉が、
「うちの先祖の墓を、仙台に移してくれ!」

さすがに親は「何を突然」と言った顔をしておりました

うちのご先祖様、昨年仙台にお墓を移動しましたが、
当時まだ山形にあり。
なかなか行けないこともあり、親も高齢になりつつあり、
親より先に自分にもしもの事があったら・・・・と突然思いつき。

こんな精神状態のときは、ネガティブと言うのですかね、
マイナス部分が前に出てしまうのですね

死んだあとの心配をしている自分に気付きもぜず、
真剣に親に語りはじめてしまい・・・

既に気持ちが負けている時間が過ぎて行きました

 

[2001年 7月14日]

一時帰宅を病院から薦められたが、そんな気分にもなれず。。
夕方家族が帰ろうとした時、何故か突然一緒に帰りたくなり。
「ナースステーションに今から外泊できるか聞いてみて」
とかみさんにお願いしたら、あっさり「大丈夫だってよ」

帰る嬉しさも全く無いが、とにかくこのままでは手術するという
精神状態になくて。

帰宅しても眠れず、何も手につかず・・・・

翌日日曜日、やはり何も手につかず。。

懐かしいビデオを何となく見ているが、気持ちも入り込めず・・・

従兄弟に借りた医学書を貪る様に見ている位でした。

 

ふと回りを見渡すと、静まり返った家の空気。

 

こりゃいかん!!

と、そこから子供たち(長男小学5年生、次男幼稚園児)と
遊びはじめて、夕方病院へ戻る時間になると。

 

 

さっぱりわかりません
今でもやはりわかりません

なぜか「よっしゃ~!病院戻るぞ」という気持ちに

まるでさっきまでの自分とは別人でした。
何を覚悟にそうなれたか、今でもさっぱりわかりません。
もう手術もガンも怖くはなく、早く終わらせて帰る!
という強い気持ちになれました!

その後結局手術開始直前まで、この気持ちが維持できた
ことも、ほとんど奇跡と今でも思ってます。

 

 

次回は手術・術後のお話アップします!

 

 

この体験談、長くなりそうで、少し戸惑い初めております

 

もう少し頑張りますか

 

 

 

 

コメント (12)
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