朝倉宮があったといわれている朝倉市は、大和朝廷の故郷ではないかともいわれている。
この辺りの地名が奈良周辺に多く存在するというのも、多くの歴史マニアの興味をそそっている。
その朝倉市と大分県日田市の接する少し福岡側に阿蘇神社はある。
この阿蘇神社で毎年、泥うち祭りという珍しいお祭りが行われている。
このお祭りを撮るためには、用意周到な準備が必要になってくる。
カメラやレンズを覆うもの、それに自分自身を守るために100円ショップで雨合羽を購入した。
用意万端準備を行って、2時前には阿蘇神社に到着した。
駐車場ないので適当なところに路駐するしかないが、すでに先客で路肩はいっぱい
すでに阿蘇神社の参道には、点在するように小さな泥が置かれている。
午後2時から始まった神事が進むと、神官を囲んで宴がもようされた。
大杯になみなみと日本酒が注がれ、それを氏子たちが回し飲み干す。
くじで選ばれた代宮司は特に呑め呑めと、杯を進められ30分もするとだんだんと様子が変わってる。
明らかに宴に参加している氏子たちに酔いが回ってきた頃、子供たちが1m程の泥の輪の水を落とし始めた。
しばらくすると白装束に着替えた代宮司が、両脇を祭りの若者に支えられこの泥の輪の中に鎮座した。
子供たちが一斉に白装束に泥を塗りたくる。
周りから、「白いとこが残っとろうがー、塗らんか!!」と厳しい叱咤の言葉が飛ぶ
神田から運ばれたという泥は、水田の表土ぬるっとするような粘着性がある。
体に泥をつけられた代宮司が、長い階段に両脇を抱えながらたった。
これから500m程の道のりを、12名の子供たちの泥つぶてを受けながら歩いてゆく
辺りには、特産のナシの白い花が満開だった。
しかし、白装束を泥まみれにするため泥の塊が代宮司を襲い、見守る観客やカメラマンめがけて飛んでくる。