昨日 珍しい体験をしました。
何と空からお札が降ってきた!!!
千円札たっだのだけど 風に舞ってひらひらと。
ただのゴミかと思っていたら・・・それはお札(さつ)。
お札(ふだ)だったら怖いですね。
ここ数日 風の強い日が続いていて
ビニール傘も次から次へと壊れてしまい、もう五本目となりました。
小さすぎれば体に入りきらないし、逆に大きいものは骨が弱い。
職場から出た瞬間に、バスを降りたと同時に突風は吹いてきて
傘をだめにし、びしょぬれになったりすることもしばしば。
困ったものです。
珍しい経験といえば
昔、青森の恐山を案内したことがありました。
恐山といれば三大霊山の一つで
賽の河原などその独特の雰囲気はこの世とあの世をつなぐ場所にふさわしい。
雰囲気が伝わればここは大丈夫だろうと思っていた矢先、
知人の韓国系アメリカ人のスティーブ(仮名)が言った。
「最近亡くなった祖父を呼んでほしい。そして心残りがあるかどうかと
今 われわれにできることがあれば伝えてほしい。」
困った、困った。スティーブの話す英語を日本語に通訳するのはできるが
イタコさんの日本語を英語ができないのです!
イタコさん、ぼそぼそと何を言っているのかわからないし、津軽弁なのか訛りがかなり
あるのでちんぷんかんぷん(It was all Greek to me.)なんでありました。
まさか、イタコさんに「今のは○○って意味ですか?」なんとは訊けないし、厳かな雰囲気のもと
聞き返すのはもってのほかな感じがしたのと
じっさいイタコは憑依された状態なので自分の意思とは無関係に話しており、聞き返しても
反応はなかった。
「みんなが集まってくれ、自分のことを今でも想ってくれてありがとう。」
「これからも今までのように集まって家族の絆をつないでほしい。」などありきたりっぽい内容の
ことを言ってしまった。
雰囲気が伝えられれば問題ないのか、それともああいう場でも不明なものは聞き返しておくべきだったか
通訳案内と通訳の違いって実はこんなところにあるのはないかと思うようになった。
通訳案内は顧客満足が最優先されるわけだから、スティーブが喜んでいる限り ガイドとの関係もまた
ウィンウィンである。
これが通訳だったら誤解や齟齬は良好関係を崩す。しまいにはあの通訳さんが使えないとなり
フェイドアウトが関の山だろう。
この体験がもとで通訳ではなく通訳案内になろうと思ったのです。
でっち上げるというと言い方が皮肉っぽいですけど、
満足に徹したサービス業って通訳案内ではないかなと。
それにしても イタコさん、ほんとうは何と言っていたのだろう?
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