日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

プロテスタントとカトリック

2017-04-21 13:53:44 | 大分中央ウィークリー

五、「教会とわたしたち」(408)      近代から現代へ(宗教改革とその後)

はじめに近代への萌芽としてアウグスチヌス著「神の国」(1968.教団出版)(その48)

 30.キリスト教の影響について不平を述べ立  てる者は、実は恥ずべき快楽の機会を求めているにすぎない。

   あなたがたが平安とあらゆる種類の善が豊かであるように願うのは、あなたがたがこれらの便益をそれに

ふさわしい方法、すなわち節度・真面目・節制・敬虔をもって用いるためではなく、狂気の沙汰をつくしてかぎり

なくさまざまな歓楽を追い求めるためである。かくして、あなたがたは順境にあっても、どのように暴虐な敵の

行いよりもはるかに悪い結果をもたらすような悪を生み出している。このような理由から、先に述べたあなたが

たの大祭司で元老院の指導者で(前回はここまで)あったスキピオは、まさにこのような災難があなたがたの

上に降りかかることを案じ、あなたがたの好敵手、カルタゴの町を破壊することに反対し、その破壊を提案した

カトーと対立した。スキピオは絶対的な安心感が弱い人間にとって危険であると考えたので、それを心配した

のである。彼はいまだに後見人の下にある市民たちにとって、ある程度の恐怖感は良い教師であることを知っ

ていたのである。

 

  そうして、実際彼の判断は誤っていなかった。そののち起こったことは、彼が真実を語っていたことを証明し

た。カルタゴが潰滅(かいめつ)したとき、ローマ共和国は深い不安から解放され、恐れは取り除かれた。しか

し万事が好調に進んでいる状態から途方もない悪が生じ始めた。(つづく) (「神の国」出村彰訳)


聖書研究

2017-04-21 13:37:25 | 大分中央ウィークリー

創世記24章31節である。「そこでラバンは言った。『おいでください。主に祝福されたお方。なぜ、町の外に

立っておられるのですか。わたしが、お泊りになる部屋もらくだの休む場所も整えました。』」と。兄ラバンの丁

寧なご挨拶である。らくだの数は十頭であった。その「らくだの休む場所も整えました」というのであるから、十

頭のらくだに水を飲ませたリベカの報告がしっかり受け止められていました。

 

ラバンの初対面の挨拶の言葉に「主に祝福されたお方」という。アブラハムの弟のナホルの家に同じヤハウェ

への信仰があったかどうか不明である。もとは彼らの父テラも含めユーフラテス河の河向うの神々を拝んでい

た(ヨシュ24:2)。しかし、アブラハムは一つの神の信仰をもってカルデアのウルを出発して長い旅路に出た

(11:31-12:1)。兄ラバンの挨拶の言葉はアブラハムを意識しての尊敬語のようである。

 

32節である。「その人は家に来て、らくだの鞍をはずした。らくだにはわらと餌が与えられ、その人と従者たち

には足を洗う水が運ばれた。」という。彼、リベカの兄ラバンは挨拶の言葉通り、丁寧に迎え入れた。10頭のら

くだに餌を用意して与える仕事が難なく成されているようにみえるが、その接待は大変な仕事になるはずであ

る。がしかし、それを感じさせない腰の軽さを報告している。

 

次に遠来の客を迎えるに接待の仕方の第二が記されている。「その人と従者たちには足を洗う水が運ばれ

た。」と。足の疲れがいくらか和らぐ、人と人の最初の接待の方法である。家の僕がこれに当たる。そのことに

よって大体その家の待遇の全体が伝えられる。受けた方はこの接待によって全体を把握する。大事な二つで

あった。


牧 会 通 信

2017-04-21 13:30:34 | 大分中央ウィークリー

(原 光訳 2000年、沖積舎)   ダンテの「神曲 地獄」編 16歌(カッコ内は筆子、その10)

◯  「いつでも他のものの疑念をこのやうにたやすく晴らせるなら、」と三人は答へた、「このやうに意のままに話せるのなら、そなたは幸福だ!

  それではこの暗い場所からつつがなく出て、地上に戻り美しい星たちをまた見るならば、自分はあすこにゐたと話したい気になるとき、

  ぜひとも人人にわたしらのことを話してほしい。」それから輪を解いて逃げ去つたが、そのすばやい足は翼そつくりだつた。(前回ここまで)

◯アーメンという時間よりも早く消え失せてしまつた。それで師は立去る潮時と思つた。

わたしが師に従つて少し進むと、話してもほとんど聞こえまいほどに水音が近くなつた。 (つづく)

◯本日、4月16日の日本聖書協会の、「聖書愛読こよみ」の主題は、「復活のおとずれ」という。

聖書は、コロサイ3章1~11節である。その1節、「さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのです

から、上にあるものを求めなさい~」と。何を求まるかであるが、われわれには2節の「地上のものに心

を引かれないようにしなさい。」と。それは何か。

◯写真は、四月十三日、満開桜、二週間遅れ、大分川河口弁天大橋付近。花見のワンちゃんは犬種トイプー

ドル、名前を聞かなかったが、6歳で壮年期。ジッとしない賑やかなワンちゃん。