(原 光訳 2000年、沖積舎) ダンテの「神曲 地獄」編 第16歌(カッコ内は筆子、その6)
◯わたしにつづいて砂を麦打ち踏みつけるものは、テギアイオ・アルドブランディ(フィレンツェの名門アディ
マーリ家の出であり当時著名な武人1266年死去)で、その声は上の世界で歓迎されて然るべきだった。
一緒に責苦を受けてゐるわたしは、ヤコボ・ルスティックッチ(13世紀半ばの人)で、たしかになににもまして
手に負へぬ悪妻によつて害はれたのだ。」
火からずつと守られてゐるなら、わたしは三人の間に跳び下りただらう、師もたしかにそれを許しただらう、(前回ここまで)
◯だがわたしは焼き焦がされてしまふので、三人を抱き締めたくてたまらぬ熱望も、恐怖に負けてしまつた。
それから口を切つた、「軽蔑ではなく、ずつと後でしか消え失せぬ苦痛が、あなた方の様子によつてわたしの
内に打込まれたのです、
ここにいるわたしの主人の言葉で、走つてくるあなた方の身分の高さが、わたしに察せられるとすぐにです。(つづく)
◯本日、3月19日の日聖協の「聖書愛読こよみ」の主題は、「キリストの愛につながる」とする。聖書はエフェ
ソ4・12~16、その15節「むしろ、愛に根ざして真理を語り、あらゆる面で頭であるキリストに向かって成長し
ていきます。」という。聖書では珍しくコロサイ2章19節とともにパウロによる人間の成長のキリスト論です。「神
に育てられ成長してゆく」のである。
◯写真は、3月7日、千葉県印西市・単立(フェロシップ)バプテスト教会会員・故王子朝夫、遺族同久美子姉
(写真左)と共に新しく建設された墓地で故人一周年記念礼拝をささげた(前11時30分)。
この霊園は低い墓石の下に埋葬される。