(原 光訳 2000年、沖積舎) ダンテの「神曲 地獄」編 第16歌(カッコ内は筆子、その10)
◯ 「いつでも他のものの疑念をこのやうにたやすく晴らせるなら、」と三人は答へた、「このやうに意のままに話せるのなら、そなたは幸福だ!
それではこの暗い場所からつつがなく出て、地上に戻り美しい星たちをまた見るならば、自分はあすこにゐたと話したい気になるとき、
ぜひとも人人にわたしらのことを話してほしい。」それから輪を解いて逃げ去つたが、そのすばやい足は翼そつくりだつた。(前回ここまで)
◯アーメンという時間よりも早く消え失せてしまつた。それで師は立去る潮時と思つた。
わたしが師に従つて少し進むと、話してもほとんど聞こえまいほどに水音が近くなつた。 (つづく)
◯本日、4月16日の日本聖書協会の、「聖書愛読こよみ」の主題は、「復活のおとずれ」という。
聖書は、コロサイ3章1~11節である。その1節、「さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのです
から、上にあるものを求めなさい~」と。何を求まるかであるが、われわれには2節の「地上のものに心
を引かれないようにしなさい。」と。それは何か。
◯写真は、四月十三日、満開桜、二週間遅れ、大分川河口弁天大橋付近。花見のワンちゃんは犬種トイプー
ドル、名前を聞かなかったが、6歳で壮年期。ジッとしない賑やかなワンちゃん。