心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

尾瀬 三条ノ滝から元湯山荘へ

2016年01月11日 | 尾瀬・燧ヶ岳・会津駒


(つづき)

 三条ノ滝から標高差にして約200mを登り返し赤田代まで歩きます。いつもの、木道が整備された尾瀬からは程遠い歩きにくさで、滑りやすいところがいくつもありました。ブナの樹が増えて、ようやく燧裏林道のイメージに戻ってきたと思うころ、赤田代に着きました。

 ずっと樹林帯を歩いてきたので、まわりが突然ぱっと開けた印象です。山小屋の元湯山荘でお昼をいただくことにしました。

 注文したのは、僕はビーフシチューで奥さんはカレーでした。このシチューはとてもおいしく、山小屋でこんなにおいしいランチが食べられるところは数えるほどしかないでしょう。お肉と野菜は別々に煮込んでいること、週末にはもつの煮込みを出すことなど、いろいろ聞かせてもらえました。もつは水曜日から仕込みを始めるそうで、きっとこだわりの感じられる味に違いありません。

 こちらでは小屋の名前の通り温泉につかれます。源泉温度が低いので沸かし湯ということでした。風呂を備えた小屋が多い尾瀬でも、温泉まであるところは少なく、また今後新しくできることもまずないでしょう。一度泊まってみたいと思いました。

 近くでは、ヘリコプターが何回も往復していました。着陸と離陸のたびに、小さな機体からは想像できないほどのすごい風が起きます。小屋の補修が終わったので、足場などを撤収するのにヘリコプターを使っているそうです。鳩待峠からここまでの1往復だけで約20万円かかるらしく、鳩待峠からはさらに別の場所へ運ばなければならないのですから、山小屋の維持管理も楽ではありません。





 (2015年9月下旬) (つづく)



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