尾瀬・燧裏林道~赤田代~ヨッピ吊橋~鳩待峠 ((6)のつづき)
裏燧橋から50分ほどで、段吉新道との分岐点に出ます。真っすぐ進むと三条ノ滝、左に曲がると段吉新道です。
段吉新道は、温泉小屋の初代オーナー、星段吉氏によって拓かれたのが由来です。分岐すると、ちょうど階段状になった場所を南下していきます。
とても根が張れそうにない巨岩の上に、クロベの大木が伸びています。樹が岩を飲みこもうとしているように見えるくらい、ただの大木をさらに超えた迫力がありました。1本だけのクロベは森の王のようですが、大群のように道に向かって押し寄せているものもありました。
苔むした倒木に、キノコが何重にも生えていますが、食べられるものかどうかは分かりません。
地形図では1カ所だけ、「大橇沢」という沢と交差していますが、他にも沢を横切るところがありました。
長くはなく起伏も少ない道ですが、まだ渡渉があった,まだ先があったという、奥深さのある道でした。
(写真:2020年7月中旬) (つづく)