みみずのたわごと

多忙老人の独り言

東京マラソン・ボランティア

2013-02-25 13:23:00 | 独り言
毎年奉仕の依頼が来る東京マラソンに今年は誰かが(申し込みが少なかったのか)勝手に申し込んだので朝早く出かけた。自宅発6:25。市ヶ谷駅着7:08。

この日は朝から真っ青な快晴。青森では記録的な大雪にあえいでいるのに申し訳ない。
警備の担当場所は風があって寒く、日陰でもあるので支給された防寒具を所持品全ての上にまとう。ウエストメ[チの上にダウンコート、その上に着たので着膨れてしまった。右端はリュックの上からなのでボタンがやっと。皆異常な体型に(後ろから見たらもっと)見える。



担当区域は市ヶ谷の防衛省前。8:30に隣のホテルへの車両通行用の一車線分をコーンで仕切る。これが本物なので(?)5枚重ねて運ぶととても重い、帰ってから筋肉痛に気がついた。(気がついただけ益し、なぜなのか分からない事が多いから。)



音楽隊が正門前でリハーサルをしていたり、AEDを持つ救命隊に二組も会って挨拶をしたりするうちに 8:40には大会役員、ゲストを乗せたバスが2台通り、8:45警視庁の道路規制確認車が通る。徐々にお祭りの時のように精神が高ぶってきた。



9:20を表示した時計車が通過した後に車椅子ランナーが凄いスピードと車輪の音もけたたましく通過して行った。障害者たちが先陣を務める。 



それから数分後に白バイの先導でマラソンランナーがやってきた。



先ずはトップ集団が(こんなに大きな音がするとは考えもしなかった)靴音も華々しく走り抜ける。



第二集団、第三集団と連続して次々と人の波が押し寄せる。

今回の第7回大会は30万4、500人の応募者からフルマラソンが3万6,228人(他に10kmマラソンが448人)で我々ボランティアも1万人だそうだ。10万円払えば抽選なしで参加できるというが、2,000人が申し込んだそうだ。(店長注:〆て2億円)



彼らの走りと共にサロメチールの香りが押し寄せてくる。仮装者も5%位は混じっていて、ナス、カニ、ネコ、キティ、ミニー、骸骨、長ネギ(頭に乗せている)、大根(後ろから見たらQ太郎だった)。重いのは神輿や猫の着ぐるみ、鎧、2段のデコレーションケーキなど、等。見ていると微笑ましくて思わずニヤニヤしながら警備?を楽しんでいた。



3万6千人とはすごいものでこの人並みが後からあとから約30分も続いた。



面白かったのは ①たすき前面『72歳がんばります!』後ろ『男はつらいよ』 ②男女それぞれ胸に『妻』『夫』、後ろから見ると『夫婦で』『完走』。大震災復興応援のたすき、我らボーイスカウトの制服姿(いいぞ!)、今年のたま国体宣伝の各市代表のかもめの集団など。見ていて興味が尽きなかった。



ここはスタートからまだ3.6キロ地点なので皆とても元気だ。立っていると手を振ってくれたり、ご苦労様と沢山のランナーから声を鰍ッられたので、定番の「頑張って!」と声を鰍ッた。他になんと言えば良いか見つからなかったから。



当然の事ながら後になるに従って走るよりは早歩きになり、走る動作をしているものの疲れて歩いている人と何ら差はないような。こんな所で疲れていたらどうなるのだろう。



感心したのは不要になった防寒ビニールやカイロ等を、わざわざ「すみません捨ててもらえますか?」と混雑の中を手渡しにきた人が大部分だったことだ。いつどこで処分するか迷っている人が多かったようなので、受け取ったビニール類を見えるように山積みにしていたら、それと分かってか皆助かったように置いていった。全員通過したと思われた時間は 10:15。スタートから約1時間後だった。



ところがこんな女性がその後しばらくしてピースしながら(やけに愛想が良かった)二組(3+2)通り過ぎた。なんなのだろう? 帰って家でテレビを見たら写っていた。ラスト・ランなのだろうか。



コーンなどの撤収も終わって、お礼のMAC(スャ塔Tー)の500円カードと支給されたオーバーオールとキャップをもらって帰宅(11:05)してもフジテレビで中継をやっていた。未だ走っているんだ。



夕方7時のNHKニュースでは96%の人が完走したと言っていた。応援も楽しかったから来年も手伝おうと思った。図々しく自分も一緒に走ったような快感に浸った一日だった。