みみずのたわごと

多忙老人の独り言

東日本大震災から2年

2013-03-11 14:51:00 | 独り言
あの大震災から2年になりました。亡くなった方のご冥福と、復興に立ち向かっている方への健康と再生をお祈りいたします。

今回の地震について物理学専門誌からの記事を一部ご紹介します。


太平洋プレートが日本の下に沈み込むせん断のすべりは150秒間続き、太平洋沿岸域を最大5mも移動させ、15、000km平方の面積の海底を平均6m隆起させた。



★印は地震の震央。今回の地震は大小様々の異なるすべり特性をもつ領域が連動し、いかなる地震危険度評価のモデルも予測しえなかった巨大地震に発展した。これは千年以上も破壊せずにひずみを蓄積し、この日突然摩擦係数に打ち勝って破壊したものだ。


短時間に大きなひずみエネルギー(100メガトン級の核爆発に匹敵。広島は10キロトン)が放出されているのがわかる。



地震波と津波のエネルギーは、大気と結合して新たに大気波を産み出し、すべての波は異なる速度で震源から周囲へと伝播した。
急激な海底の変位は数百キロの海岸を襲う大規模な3~15mの高さの津波を引き起こし、平野部では10kmも内陸まで侵入した。


 津波は外洋側にも広がった。この図は地震波データから得られる断層モデルを使って計算した津波の振幅が、太平洋の深海を伝播するにつれて徐々に減衰する様子を示している。津波は10時間後にカリフォルニアまで到達した。(左上に日本、右下にハワイ諸島)


今回の前駆現象として数日前からの震源域上空大気の赤外加熱や電離層の総電子数の異常などいくつか報告されているが、地震の科学的記録が短いので予知に頼るよりも(イタリアで予知を外した地震学者が有罪になったので学者たちは何も言えなくなる)、減災をも考えるべきでしょう。。

 資料提供者 ・・・・・・・・ 高校時代からの友人