陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

訪問介護ヘルパーの待遇

2005-07-24 09:41:10 | Weblog
今日の朝日新聞の生活欄に「ヘルパーの待遇 劣悪なまま」「介護、1年で2割離職」と訪問介護職の大半を占める登録ヘルパーの労働体系について記載がある。私自身、ケアマネ受験可能の経験年数5年の大半は登録ヘルパーだった。介護保険前と後と同じ事業所で両方経験している。後の方がより求められる仕事の厳しさとペイの低さが強まった気がする。

以前は自宅から自宅に帰るまでの時間が時給で支払われた。介護、家事での賃金格差は記憶していない。仕事内容が未分化で、時間の制約もなく必要な仕事、手助けの要る事をして、掛っただけの時間を事務所に請求していたように記憶する。ケアマネもない時代なので、必要と思われる各種サービスなどの紹介、手続きも時間内にやっていた。

介護保険の導入で、仕事内容が細分化、時間がきっちりと決まった。その場、その時の状況で規定時間内に終わらなくても、支払いは時間通りでヘルパーのサービスになった。行き帰りの交通費は若干手当てで出るが、田舎では車移動が主になるので、昨今のガソリン高騰分には遥か足らない自腹になっている。連絡用に個人ケイタイを利用している人が多いがこれも自前。

以前も今も変わらないのが、利用者の不意な入院、死亡等で仕事の激減が突如ある事。高齢な要介護の人が対象なので致し方ないけれど、月々の収入がとても不安定になる。実際にこれだけで生活はできないと、辞めて行く人もある。私の事業所で長く続いている登録ヘルパーさんの多くは夫の収入が安定しており、自分の余暇利用者が多い。1ヶ月の労働時間も初めから低めに設定している。

障害の息子持ちでわずかな遺族年金に頼るのは不安。利用者の入院が続いて、仕事量が減ったままが続き、このままでは生活がな成り立たないと思っている矢先に常勤臨時職募集があり、現在は事務所にスタンバイする日給の臨時職。ふいに休む登録さんの穴埋め等の突発的仕事と自分の担当宅と、毎日めまぐるしい。仕事の足は公用車となり、ガソリン自腹はなくなったが、何年勤めても日給であり、各種社会保険を差し引かれた給与明細は、じっと眺めるとわびしくなる。常勤になって訪問時間を登録パート給で計算すると相当に安く使われている。

訪問時間数は登録の比ではない多い。それだけ体を酷使している訳で、最初に登録を選んだ理由に立ち返ってしまう。腰痛他の痛みのためのサポーター、健康補助食品、整形リハビリ通院費、マッサージ、薄給からこんな出費が続くとメゲル。仕事に必要な資格試験の為に公休ももらえず、受験費用の一切は自分持ち。

ここまで書くとむなしくなってくるが、福祉のお金はずっと渋めできて、これからももっと引き締め傾向だ。もうすぐ介護施設の食事も有料となる。これからどうなるんだろう?ビンボウ人にはキツイ、クライ…先しか見えない。見えないから辞める訳にはいかない。薄給でもキツクても働かなくては