風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

風の向こうに(第二部) 其の弐拾壱

2010-03-13 18:41:33 | 大人の童話

秋まっさかりの十月、六小は、まもなく開校三年になります。夢の眼には、六小にも

どこか、貫禄がついてきたように見えるのですが、はたしてどうでしょうか。。さて、

夢たちは十一月に行われる、開校三周年記念式典の練習に追われていました。

式典では、先生・お客様の挨拶、子どもたちの呼びかけ、合唱・合奏など

いろいろなことをやります。子どもたちが、特に力を入れているのが呼びかけです。

子どもたちはみんな、熱心に練習していました。もちろん夢も、六小のために

精一杯、がんばって声をはりあげています。そして歌、夢は歌うことが

大好きなので、楽しくてしかたありません。みんなといっしょに一所懸命歌って

いました。六小は、うれしそうに夢たちを見ていました。子どもたちが自分のために、

いろいろとやってくれるのを、素直に喜んでいるのです。いつも夢に何だかんだと

言っている六小は、一見素直には見えませんが、実はそれは、夢のことが大好きな

六小の照れ隠しだったのです。照れ屋なので、四小みたいに優しく、夢に

話しかけられないのです。

 


夢と第六小学校の呟き、ならぬ叫び

2010-03-13 00:31:25 | 校舎(精霊)の独り言

夢 「わ~い、パソコンの調子なおった。バンザ~~イ!」

六 「ちょっと、夢ちゃん。なに、うかれちゃってるのよ。はずかしいなぁ、もう!」

夢 「いいじゃないよ、六日ぶりにパソコンの調子がなおったんだから。

   うれしいんだもん。」

六 「あー、そうですか。はいはい、わかりました。よ。」

六小、ペロッと舌を出す

夢 「もう、六小さんったら、このわたしの喜び、わかってくれないの?六日だよ、

   六日ぶりに自分のパソコンで、文章書けるんだよ。毎日。」

六 「わかってるって。わかってるけどさ、もう少し落ち着きなよ。みんなが、びっくり

   するから。」

六小、読者の皆様にあいさつ

六 「皆様、大変みぐるしいところをお見せし、もうしわけありません。こんな

   夢ちゃんですが、これからもよろしくおつきあい下さいませ。」

夢 「それは六小さんでしょ。」

六 「夢ちゃんでしょ。」

夢 「六小さん。」

四 「あらあら、二人ともなにしてるの。あ、読者の皆様、失礼いたしました。

   姉の四小です。こんな二人ですが、いましばらくお付き合い下さい。」

三人そろってお辞儀・・・・・・