秋まっさかりの十月、六小は、まもなく開校三年になります。夢の眼には、六小にも
どこか、貫禄がついてきたように見えるのですが、はたしてどうでしょうか。。さて、
夢たちは十一月に行われる、開校三周年記念式典の練習に追われていました。
式典では、先生・お客様の挨拶、子どもたちの呼びかけ、合唱・合奏など
いろいろなことをやります。子どもたちが、特に力を入れているのが呼びかけです。
子どもたちはみんな、熱心に練習していました。もちろん夢も、六小のために
精一杯、がんばって声をはりあげています。そして歌、夢は歌うことが
大好きなので、楽しくてしかたありません。みんなといっしょに一所懸命歌って
いました。六小は、うれしそうに夢たちを見ていました。子どもたちが自分のために、
いろいろとやってくれるのを、素直に喜んでいるのです。いつも夢に何だかんだと
言っている六小は、一見素直には見えませんが、実はそれは、夢のことが大好きな
六小の照れ隠しだったのです。照れ屋なので、四小みたいに優しく、夢に
話しかけられないのです。