前回、母のトムに対する感情が変わった話を書きましたが、トムの方も変わりました。
トムを貰い受けてきたのが去年の7月22日の夜でしたから、ちょうどまる1年が過ぎたわけです。
たとえどんなに可愛い仔猫でも、最初から愛してはいませんよね。猫の方でも同じです。
自分のお家ができたのは嬉しそうだったし、人懐っこい仔猫だったのですぐ甘えましたが、オス猫で単純、ということも手伝って、あんまり深い想いは無かったようです。
でも、最近テーブルの下で寝ているときなど、こちらが覗きこむと、いかにも愛情こもった眼で見つめ返すように。
あや(一昨年逝った猫)の身体に手を当てて、「離れたくないね」と言ったら寄り添いかえしてきたことがありましたが、猫の方でも、愛情は日が経つごとに深まるみたいです。
あやとは18年暮しましたが、母はほんの5、6年にしか感じなかったそうです。
猫とともに生きる時間はほんの束の間。なにげないふれあいを大切にしたい、と思う1周年記念の日でした。