https://www.lab2.toho-u.ac.jp/phar/yakusou/mihon/image/tatijyakousou-l.jpg
上の写真はえらく姿勢が良いですが、普通に植えると下のようにごしゃごしゃとしています。
https://greenhuiz.com/products/thymus-vulgaris-thyme-common-seeds
※11.タチジャコウソウ、Thymus vulgaris、立麝香草、(別名コモンタイム、 Garden thyme)
原産地は地中海沿岸です。日本には明治初期に渡来しました。小低木です。樹高は20~30cm、茎は叢生し、下部では匍匐しますが上部では直立します。花期は5~6月、薄紫色の小さな花を輪散花序につけます。花期の頃刈り取り、水洗いしてフレッシュで用いるか、日干しにして用います。ティー、香辛料、うがい薬、ローション、石鹸、浴湯料に。全草を水蒸気蒸留で精油(チアミン油)を得ます。芳香成分に発汗、収れん、利尿、強壮、鎮痙、鎮咳作用があります。活性物質として、チモール、カルバクロール、リモネン、ロスマリン酸、フラボノイド、トリテルペンを主成分とする1,5 – 3%の揮発性オイルを含有しています。呼吸性カタル、過敏性咳および百日咳に、口や喉の炎症のためのうがい薬やうがい薬として、ハーブやお酒の成分として使います。
日本全土の亜高山~高山帯には、シソ科ジャコウソウ属のイブキジャコウソウ Thymus quinquecostatusが自生しています(上図)。和名:伊吹麝香草、別名:百里香(ひゃくりこう)
日本全土の高山から低山までの日当たりのよい岩場や草地に生え、滋賀県の伊吹山に多く自生するところからこの名がついています。石灰石、蛇絞岩、安山岩地帯によく育ち、茎は地上を這って延び、じゅうたんのように群落をつくっています。木本類で一番矮性と言えます。6~7月の開花期に、地上の茎葉をそのまま刈り取り、水洗いした後に陰干しにします。有効成分は、発汗作用があるパラ・シメン、カルバクロール、チモールなどの精油成分を含みます。
発汗作用があり、かぜに用いると効き目があります。
乾燥したものを、1回量2~3グラム、カップに入れて熱湯を注いで服用します。