古代エジプトのミルの木
http://apelasyon.com/Yazi/838-mur-myrrha-murmursafi
ミルラは古代世界でワインの防腐剤として使用されていました。ミルラは紀元前2000年のエジプトの防腐処理の重要な成分であり、古代エジプトの女性はミルラのペレットを燃やしてノミを駆除していました。又、香水、葬儀、防虫剤としても使用されていました。又、古代エジプトのピラミッドで働いていた人々は、入浴後にミルラオイルでマッサージされたことが知られています。 アロマセラピーは紀元前3500年以来エジプトで見られ、「ミルオイル」が頻繁に使用されてきました。 トゥタンカモンの墓(Tutankhamon’un mezarında )には「ミル香:mür tütsüsü」が使われていたことが知られています。 ミルラオイルは、エジプトの第3治世(紀元前2650〜 2675年)のミイラの防腐処理に他のオイルと一緒に使用されました。 「ミル香」は古代エジプト、ギリシャ、イタリアの神聖な儀式で使われたことが知られています。
古代エジプトの香「神々の香り」“Fragrance of the Gods” Incense in Ancient Egypt
https://iseumsanctuary.com/2019/02/12/fragrance-of-the-gods-incense-in-ancient-egypt/ から、香りについて述べるとき、これまでも幾たびか登場してきたミルラを、避けて通ることは出来ないようですから、もう少しエジプトのお話ししようと思います。
香りは何千年もの間エジプトの土地と文化に浸透してきました。美しい香りとお香の燃焼は、古代エジプトの神々と女神の崇拝に欠かせない物でした。エジプトの葬祭殿では、毎日大量のさまざまなハーブや森が燃やされていました。線香、灼熱の儀式、神々への供物を描いた数多くのレリーフとパピルスは、香りと線香が重要な役割を果たしていた証です。お香は、生命の具現化と神々実在をの芳香によって現したものです。ファラオは、エジプトの多くの寺院や墓に必要な量をまかなうために、香を栽培し、高価な樹脂を輸入しました。
香は「神々の香り」と見なされ、古代エジプトでよく見られる香の描写は、ミイラや神や女神の像に香を捧げるファラオや僧侶を提示する多くのシーンが描かれた墓や寺院にみられます。 薫らせる線香は、多くの場合、木炭を入れたボウルを持っている手をした人間の腕の形をしています。
アビドス(Abydos)のセティ1世(Seti I)の神殿からの19王朝のレリーフには、お香を使う典型的な例がみられます。セティはアメンレの像に向かって前かがみになり、右手は蓮の花の花束に水を注ぎ、左手は腕の形をした線香(香炉)から神に向かって煙を漂わせています。 お香は畏敬の念と祈りを意味しています。そして、「神々の香り」を作り出すことによって、神を呼び覚ましているのです。
大気の守護神、豊饒神アメンラ(Amun、別名Amen、imn、 Ἄμμων, Ἅμμων、Ámmōn, Hámmōn)に線香を捧げる
デイル エル バーリ Deir el Bahri https://ancientegyptonline.co.uk/deirelbahri/
ハトシェプスト女王葬祭殿に描かれたハトシェプスト王即位9年にプント国に遠征した兵士
エジプトに線香の苗を運ぶ兵士
上の図は、デイル エル バーリにあるファラオの優雅な葬祭殿にあるレリーフです。そこにはハトシェプスト女王が遣わした神秘国「プント国」への貿易遠征隊のメンバーがエジプトの兵士が木の枝と斧を持って描かれています。エジプト第18王朝の時代に、ハトシェプストはアカバ湾の岬とプント間の南方の貿易を促進するために紅海艦隊を建設し、ヌビアの金と引き換えにカルナックに埋葬品を運びました。
ハトシェプストは、プントに向けてエジプト遠征を行ったのです。