※12トウキンセンカ https://homme.botavita.jp/pages/calendula-officinalis
キク科 キンセンカ属 Calendula officinalis
アフリカン マリーゴールド、フレンチ マリーゴールドの二つの系統があります。
アフリカン マリーゴールド(African marigold)は、16世紀始め頃に、メキシコからスペインに渡り「インドのバラ(rose of India)」と呼ばれ盛んに栽培されました。
1535年スペイン皇帝チャールズⅤ世が、チュニジアに出兵した時には、アルジェリアの海岸に帰化植物になり、アフリカン マリーゴールドが一面に生えていたことから、アフリカンの名がついたといいます。
アフリカン マリーゴールドの学名Tagetes erectaは、ジュピターの孫で、エトラスカ人に占術を教えたという美しいターゲス(Tages)に由来します。種名エレクタは、「直立する」の意味。
高さ30~60cmの一年草または二年草。茎や葉にやや粘る軟らかい腺毛が多くはえます。茎は直立してよく枝分かれします。葉は互生し、長さ5~18cmの広楕円形~披針形で細かい歯状縁となります。下部の葉はへら状となります。花茎の先に径10cmの頭花が1個つき、黄色~濃いオレンジ色です。花は昼間開いて、夜間は閉じます。果実は痩果で冠毛はなく、Cの字のように強く曲がり、背側に多くの突起があります。利尿,発汗,瀉下,止血,胆汁分泌促進,通経,芳香性健胃作用がある.結膜炎に目薬として用いる.観賞用として広く栽培される.かつて花は黄色の着色料としてチーズやバター,米料理やスープの色付けに利用された.高価なサフランに対して「貧乏人のサフラン」とよばれました。花は古代ギリシヤの時代から薬用、染料などに利用されました。また、花と葉は食用になります。
有効成分は、トリテルペン、樹脂、苦味配糖体、揮発油、ステロール、フラボノイド、粘液質、カロチン他で、西洋ハーブ治療では万能の薬草の一つとして用いられ、炎症の肌の殺菌、治癒能力は感染症を予防する薬草として利用され、切り傷、けが、火傷、にきび、発疹、白癬、水虫や赤ん坊のおむつかぶれなど皮膚に各種の治療に用いられます。また、抽出液は、胃炎、胃潰瘍、大腸炎などに消化器系の炎症に用いられます。