Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年09月16日 | レモンバーム

レモンバーム 16

偽造は昨日今日生まれたのではありません。1667年には激しい非難が寄せられていました。この事件が起きたのは、ヴォージラール通りにある跣足カルメル会の品物が本物の価値を損ねるものではないかという疑いがあったからです。

修道院長フレンヌ・デ・サン・ミリュー(Abbot Frenne de Saint-Mirieu)は, 1681910日、詳細なる跣足カルメル水の成分およびそれを保証する旨を列挙した嘆願書をルイXIV世に提出しました。ルイXIV世はすぐにはこの請願に対し返答しませんでした。1709年、意外なところからカルメル水に契機が訪れます。


     

      マルリー城正面図 ( Pierre Aveline the elder, 1656–1722、版画家 ), Nicolas de Poilly

                ( 1623 –1693、版画家 )  


ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles1682年にフランス王ルイXIV世が建てたフランスの宮殿、ルイXIV世とその王族、臣下が共に住み、生活のすべてが絶対王政の実現のために利用され、厳しいさまざまなルール、エチケット、マナーがありました。)の北約10km、パリの北西約25kmにあるマルリー城(マルリー・ル・ロワ、Marly le Roi1676年モンモランシー家から1676年、ルイXIV世がマルリーを買い上げた)は、ヴェルサイユに比べ、ルイXIV世が一人で食事をとることもありませんでした。国王自身、招待客のなかに親しく立ちまじり、狩、散歩、野外のゲーム、トランプ、賭け、コンサート、舞踏会などが行われました。

ヴェルサイユに比べれば、エチケットはさほど厳しくなかったし、ルイXIV世が一人で食事をとるなどということもありません。国王自身、招待客のなかに親しく立ちまじり、狩、散歩、野外のゲーム、トランプ、賭け、コンサート、舞踏会などが催されたのです。しかし、住設備は、快適さには程遠いものでした。夏は焼けるように熱かったし、冬は寒さに凍えました。暖を取れば埃に息もつけず、煙にむせたのです。夫人達は窓を閉め切り、カーテンを引き、王は香水と精油を城の中で使うことを禁じました。

疲労と不眠で夫人の間に神経疾患が広がりました。1709年呼吸器疾患はますます深刻な事態となり、城での滞在が取り止めになりました。



つづく。


 

 


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