再びトラリピについて、今回は仕掛けどころについて考えます。これまでのテーマでは、MT4を使えば自己のパソコンのみで、何十本もの複数ペアのトラリピ注文も一気に発することができるし、1日数回パソコンのスイッチをONにしてやれば、決済されて欠落しているIFD注文も自動的に再発注されることが分かりました。これをわれわれは、半自動(半手動)取引と呼ぶことにしています。注意事項もその際に申し述べました。
さて、トラリピがわれわれ一般トレーダーにとっては、比較的勝ちやすい手法であることは疑いないにしても、仕掛けどころを誤ればとても成功は望めません。いかに逆指値で攻めようとも、途天井で始めた買いトラリピであれば、どうにもなりません。仕掛けどころは、売りでも買いでも頭を使わなくてはならないところです。
先に紹介した5年間トラリピを含むトラップ取引で勝ち続けている方は、Linear Regressionというインディケータを使って、10年来の高値圏や安値圏にある通貨ペアを狙うという戦略をとられています。しかし、そのような現象下にある通貨ペアはめったに見つからないので、例えば週足のボリンジャーバンドでσ2近くにあれば売りトラリピを、—σ2近くにあれば買いトラリピをといった方法をとっておられるそうです。
私は最近例の小次郎講師の「大循環分析」を使って成功しています。売りであれば、週足の大循環分析のステージ2で始めています。これはMACD(5/20)がゼロラインを割ったところです。トラリピは大まかな判断でよろしいので、ここから逆指値手法で入ります。出口は、ステージ4でそろそろ売りトレンドも終わろうかといった時点です。大循環分析では、相場の循環は時々逆循環をみせることがありますが、逆指値で入っているので、少々の逆流は恐れるに足りません。いずれ、正循環に戻りますので、じっくりと本来のトラリピ精神で臨むことになります。買いのトラリピであれば、ステージ4で仕掛けて、ステージ2終わるのが大体の目安です。(KACD 5/20のゼロライン突破で仕掛けて、ゼロラインに戻れば手仕舞い)
以上を纏めると、移動平均線、ボリンジャーバンド、その他インディケータで週足(または月足)の高値圏や安値圏にある通貨ペアを見つけることが基本といえるのではないでしょうか。
因みに、5年間勝ち続けている方は、主として利確値を入れない逆指値によるトラップ取引を多用されています。そして総利益が目的額となれば、全トラップを一挙に決済するという手法をとられています。MetaGenicFXで扱っているEAはこの手法も対応しています(説明書付)。