FXに限らないが、相場の大きなトレンドに乗っていくことこそが大きな利益を残す基本だということはよく耳にする。一方、「押し目待ちに押し目なしとか戻り待ちに戻りなし」の格言もあるように、実際の取引でうまく相場の流れに乗ることは、なかなか困難なことでもある。
ダウ理論で知られる杉田勝氏のお弟子さんで、斎藤さんという女性講師がForex.com社の主催するセミナーで「押し目買いと戻り売り」についてのテクニカルの提案があった。
使用するインディケーター
① 20EMA及び75EMA(MT4のメインチャート部分)
② RSI(14) MT4の下段(セパレートチャートウインドウ)
③ 上記RSIにBollinger Bands(50)をオーバーレイさせる
売りのエントリー
① 20EMAが75EMAの下にあり、且つ
② RSIが70に達していない、且つ
③ RSIがBBの中心ライン(BBのMid Line)を上に抜け、その後直ぐに下に戻ったとき、抜け なくてタッチしていてもよい。
この時には、ローソク足が陽線から陰線に変わっているのが典型。画像のピンク四角で囲んでいる部分。RSIがボリンジャーバンド(BB)の中心を楔形でチクチクと往復するのであろうか、講師はこの形を「チク」名付けられている。語感がよくないので、筆者としてはウエッジとでも呼びたいところ。買いの戦略は、上記の真逆になるが、説明は省略。
チャート画像1
さて、このチクであるが、確かに戻り売りの場面としては有効に機能しているように見えるが、BBとの関係では他にもっと的確な使い方があるのではないかと思えてくる。せっかくBB(50)という長い期間で判断するのであるから、BBのσ2ラインがRSIの30/70に達すれば、相当な売られ過ぎや買われ過ぎで、逆張りのチャンスともなっているではないか。
そこで、EMAはそのまま残すが、ローソク足に替えて平均足を描画してみたのが、次の画像である チャート画像2
筆者には、こちらの方がしっくりくるのだが、このブログをお読みいただいている諸氏のご意見はいかが。
EMA(20)は、講師に倣って上昇時には赤く、下降時には青く色を変えている。また、本セミナーは今日でもForex.com社の下記サイトで公開されているので、視聴の上、研究されたい。
http://www.jikiden.co.jp/ond/forex_140318/