FXを始めて程なく教わるのがトレンドラインの引き方でしょう。そして、「ローソク足が下値支持線を割ったら、売り参入」、「ローソク足が上値抵抗線を上抜ければ、買い参入」という典型的な順張り作戦を試すことになります。
ビギナーズラックで当初1~2回は成功したとしても、時間が経つにつれて徐々に成功率が下がってきます。失敗の中には、ストップロスを入れていなかったために、騙しに遭って大きな損失に繋がったということもあるでしょう。それだけなら、以後ストップロスを忘れずに設定することで防止できるはずです。
本当に難しいところは、相場がいつ下値支持線や上値抵抗線をブレークするかが分からないことにあります。折角、下値支持線を引いておいたのに、一旦パソコンのスイッチを切り。次にオンにした時点では、ブレークは既に始まっており、今からの参入は遅すぎるという苦い経験を繰り返すはめに。この手法の難点は、パソコンの前でブレークの瞬間まで待機していなくてはならないことです。
筆者は数年来、近傍のFX同好者グループに対して、テクニカル分析を中心としたFX取引手法を教えておりますが、そうした人たちにも今や世界標準となっているMT4(MetaTrader 4)を始めるように勧めています。理由は、今まで述べてきたようなブレーク手法もMT4を使えばいとも簡単に解決してくれるからです。
あるFX会社A社がセミナーを開催し、自社のテクニカル指標を使った取引戦略を指南したとしましょう。ところが、セミナー参加者はB社のみに口座を有している場合、B社にはA社の勧めるテクニカル指標を装備していない場合があります。MT4のいいところは、そのようなことは起こらないことです。あらゆるテクニカル指標はほとんど全て揃っていると云っても過言ではありません。標準搭載されていなくても、ほとんどがネット上公開されているため、簡単に自己のMT4に取り込むことができます。もし、新しいテクニカル指標が必要となれば、少し勉強すれば、自分で作ることもできるのです。さらに、MT4の最大の売りは、自分で企図したFX戦略をプロフラムすることにより、自動売買までできてしまうところにあります。
話を本題に戻しますが、ブレークアウト手法は短期取引にも頻繁に応用されています。例えば、5分足や15分足を使ってのデイトレードです。短期取引なら2時間や3時間パソコンを開きっぱなしにしておくことは問題ありません。トレンドラインを引いて、後はチャートを眺めていればよいことです。しかし、これとても長続きしないのが常でしょう。5分足の終値でトレンドラインを下回った瞬間に「買い参入」といっても。そのタイミングはまさしく一瞬ですから、せっかくのチャンスも取り逃がすこともあります。心理的な抑制から、手が出なかったということもあるでしょう。そのうち疲れてきて、この手法も顧みられなくなっていく運命となります。
MT4を使えれば、短期ブレークアウト手法も簡単にできます。5分足のチャートに自信のあるトレンドラインが引けたとします。MT4ではなんとこのトレンドラインを認識して、参入から手仕舞いまですべてこなしてくれるという自動売買ができるのです。利益を極大化するために、トレイリングストップまで装備することができます。もはや神経をすり減らすことはなくなります。事前に損切り値や利確値を入れておくだけ、後はパソコンをオンの状態にしておけば、勝手に取引を始めたり、手仕舞ったりしてくれるのです。
MT4で本格的に自動売買をするには、通常はパソコンを24時間オンにしておくか、外部のコンピュータをレンタルすることになります。筆者も外部コンピュータ賃借24時間営業組に属します。ただし、短期取引の場合は、無理してレンタルする必要もなく、今まで述べたように、パソコン上で自動売買することが十分可能となります。一日3~4時間パソコンのスイッチを入れておくことは、トレーダーにとって普通のことであるからです。
ブレークアウト戦略だけではなく、外部コンピュータをレンタルしなくても、MT4自動売買に適した戦略があります。それは、トラップリピートイフダン(TrapRepeatIFD)という売買戦略で、日本のFX会社では、トラリピ、サイクル注文、ループイフダン等の名称で顧客に提供されています。こちらも1日3~4回パソコンをオンにしてやるだけで、立派に自動売買が楽しめます。一度パソコンを開いてすぐに閉じることを1日4回程度やればよいだけです。こちらの自動売買システムも既に開発済みですが、詳細はまたの機会に譲ります。
トレンドライン・ブレークアウト自動売買戦略(TrendLineBreaker.ex4)に興味のある方は。https://metagenicfx.thebase.in/
まで。
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